前回のお話
テキパキとミルクの準備をして飲ませるたくちゃんのパパを見て触発された夫のいちろうさん、ちょうど娘のこはるちゃんもミルクの時間だと張り切って準備しようとしたのですが、バッグに入っていたのは妻のかおりさんが用意してくれていたお湯と水だけ。「かおりの奴ミスったな!」そう思いながらバッグの中を探してミルクと書かれたスティックを見つけたいちろうさんは「なんだこりゃ・・お菓子!?」と思いつつ、家を出る時にかおりさんが「外でミルクあげる時はこれ使ってね」と言っていたことを思い出したのですが、肝心の作り方がわかりません。こはるちゃんはお腹がすいたままになり、急いでスマホで調べようにも充電切れで無理。いちろうさんは「くうぅ~・・は、恥ずかしい~っ!!」と思いつつ、覚悟を決めて「このミルクの作り方ご存知でしょうか・・?」とたずねました。
夫が育児をなめくさってる件[51]
「ミルクの作り方をご存知でしょうか?」いちろうさんがたずねると「はい。よかったらお教えしましょうか?」笑顔で答えるたくちゃんのパパ、「おっ、お願いします・・」と言うと「お子さんはおいくつですか?」と聞かれました。「えっと生後一か月です」「じゃあ飲む量は140mlくらいだから、固形ミルク3個半ですね」いちろうさんの返答を聞き、たくちゃんのパパはすぐさま丁寧に作り方を教えてくれました。
「まず哺乳瓶に固形ミルクを入れます。次にお湯を90ml(140mlの3分の2くらい)入れて、蓋をしてよく振ります」そしてさらに「ミルクが溶けたら、湯冷ましを50ml加えて軽く振ります」たくちゃんのパパが教えてくれる作り方を、いちろうさんは一生懸命聞きました。
「肌に数的垂らしてみて、体温くらいの温かさだったら完成です」たくちゃんのパパにそう言われたいちろうさんは、哺乳瓶から少しだけ腕に出してみました。すると「ホッ飲んだ・・」いちろうさんがドキドキしながらこはるちゃんにミルクを飲ませるとごくごくと飲み始めたこはるちゃん、それを見て「あの、ありがとうございました」いちろうさんお礼にたくちゃんのパパは答えました。
そして「いえいえ!あはっいい飲みっぷりですね!」たくちゃんのパパの余裕のある受け答えに「カッ・・カ~ッコいい~!!」いちろうさんは心の中で大絶賛しました。
こはるちゃんにミルクをあげられず、恥を忍んで「ミルクの作り方を教えてください」とたくちゃんのパパにお願いしたいちろうさん、心良く引き受けてくれたたくちゃんのパパは、こはるちゃんの月齢をたずねた上で「じゃあ飲む量は140mlくらいだから、固形ミルク3個半ですね」と具体的に教えてくれました。さらに丁寧に教えてくれる作り方を見よう見まねでマネするいちろうさん、ミルクができ、肌に数滴垂らして温度を確認した後で、いよいよこはるちゃんにミルクをあげました。すると、「ホッ、飲んだ・・」こはるちゃんの様子を見て安心するいちろうさんが、たくちゃんのパパに「あの、ありがとうございました」と声をかけると、「いえいえ!あはっ!いい飲みっぷりですね!」と爽やかに答える姿に、いちろうさんは思わず「カッ・・カ~カッコいい~!!」と心の中で絶賛しました。
自分の娘さくらちゃんにミルクをあげるのもかなり手際の良かったたくちゃんのパパですが、いちろうさんの言葉にも誠実な対応でわかりやすく作り方を教えてくれましたね!これはまさにイクメンの鑑!いちろうさん、見習ってくださいね~
※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
[作者]くまお
二人の女の子を育てているパパです。
育児、日常、オリジナル連載などいろんなマンガを描いています。
----------
[ママ広場編集部コメント]
たくちゃんパパ、カッコいいですね~いちろうさん、たくちゃんパパを見習ってがんばってくださいね!