前回のお話
妻のかおりさんに「次はミルクを作って!」と言われ、動揺する夫のいちろうさんに、かおりさんはミルクの作り方の説明を始めました。母乳を搾乳保存した場合、粉ミルクの場合、それぞれの作り方を聞きながら、ミルクを作り「できたっ!!」と差し出すと、こはるちゃんは「あむっ!」と哺乳瓶を咥えぐびぐびミルクを飲んでくれました。その姿を見たいちろうさんは、「飲んだ・・!これでまたすぐ寝るんだろ?やっぱチョロいじゃ~ん!!」と心の中で呟きました。
夫が育児をなめくさってる件[30]
こはるちゃんにミルクを飲ませるいちろうさんは「ははっ、全部飲んだぞ」こはるちゃんを抱っこしながら呟きました。「泣き止んでるし、もう寝るよね?」かおりさんにそう聞くと「ゲップさせて」とかおりさんは冷静に答えます。
「へ?ゲップ?」いちろうさんの言葉に「ミルクと一緒に空気もいっぱい飲み込んでるのよ。そのままにしておくと吐き戻しちゃうことがあるの」かおりさんはそう言った後で「縦抱きにして背中をトントンしてあげて」と言いました。
いちろうさんはこはるちゃんをそっと縦に抱き直して背中をトントン、トントンしながら「はぁ・・ゲップくらい自分でしてくれよ・・」と悪態をつきながら「なんかお腹空いちゃったな。終わったらアイス食べよ」と関係ないことばかりが頭の中に浮かびます。
トントン・・トントン、トントン、トントン・・「え・・?まだ!?手疲れてきたんだけど・・」いつまでトントンし続けても変わらない状況に、いちろうさんは気が遠くなりました。
こはるちゃんを抱っこしてミルクを飲ませるいちろうさん、「ははっ全部飲んだぞ!泣き止んでるし、もう寝るよね?」と気楽にかおりさんにたずねると「ゲップさせて」と一言。「ミルクと一緒に空気もいっぱい飲み込んでるのよ。そのままにしとくと吐き戻しちゃうことがあるの」と言い、「縦抱きにして背中をトントンしてあげて」といちろうさんにゲップのさせ方を教えました。こはるちゃんの背中をトントンしながら「ゲップくらい自分でしてくれよ」「なんかお腹空いちゃったな。終わったらアイス食べよ」と思ういちろうさん、その後もトントンし続けるのですが状況は変わらず。「え・・?まだ!?手疲れてきたんだけど・・」あまりに変わらない状況にいちろうさんは驚きました。
ミルク一つあげるのにも、準備、飲ませる時の抱っこの仕方、飲ませた後のゲップ、とやることがてんこ盛り!かおりさんに教えられるままにやっているいちろうさん、単なる作業ではなくて、こはるちゃんのこと、もっと見てあげて欲しいですよね!
※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
[作者]くまお
二人の女の子を育てているパパです。
育児、日常、オリジナル連載などいろんなマンガを描いています。
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[編集コメント]ママ広場編集部
いちろうさん!かおりさんが最初に言っていた「あなたがこはるに合わせるのよ」という言葉を思い出してくださーい!