前回のお話
育休を取るから、その前に仕事を片づけたい!と会社に寝泊まりし、家にも帰らず仕事をしていた夫のいちろうさん、その仕事は後輩白石さんがいちろうさんに丸投げした仕事でした。その後、すべての仕事が終わって家に帰ることになったいちろうさんは、「我ながらめちゃくちゃがんばった!かおりもがんばってるだろうな!」と思い、かおりさんの好きな食べ物を買って家に到着しましたが、かおりさんは出迎える事もなくただただ座っていました。
夫が育児をなめくさってる件[10]
「パパのお帰りだじょ~!」いちろうさんが意気揚々と家のドアを開けると、背中越しでも明らかに疲れ切っているとわかるかおりさんの姿がありました。振り返ることもなく、立ち上がることもなく、ただただ座っているかおりさんを見ていちろうさんは「・・・」と言葉が出ませんでした。
「おっ・・・あっ・・・たっ・・ただいま」何とか言葉をひねり出していちろうさんが話しかけてもかおりさんは何も返事をせず背中を向けて座っているだけでした。
いちろうさんは「あれ?怒ってる?」そう思いながらも話しかけました。「ここ何日が帰れなくてごめんね。でも、明日からは・・ね?今度こそ育休取ったから・・」そう声をかけても相変わらずかおりさんは何も答えません。
「ほら、フライドチキンも買って来たし一緒に食べよ!こはるも元気だっ・・」と話しかけると「何しに来たの?」とかおりさんの声がしました。「え?」思いがけないかおりさんの言葉にいちろうさんは驚きました。
すると「何しに来たって聞いてんだよ!!」と、凄まじい形相でにらみつけるかおりさんに、いちろうさんは言葉を失ってしまったのでした。
会社に泊まり込みだったけれど、育休を取る前だから仕方ない、とこはるちゃんとかおりさんを放置して仕事にのめり込んでいたいちろうさん、やっと仕事を終え、意気揚々と帰り、こはるちゃんとかおりさんに温かく出迎えてもらえると思っていたのですが、目の前にいるかおりさんは出迎えるどころか恐ろしい形相で「何しに来たって聞いてんだよ!」と怒鳴り出し、いちろうさんは何も言えなくなってしまいました。
※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
[くまお]
二人の女の子を育てているパパです。
育児、日常、オリジナル連載などいろんなマンガを描いています。
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かおりさんの言葉に込められた思いをいちろうさんは理解して受け止められると良いですね。
[ママ広場編集部]