【１１１】雨降りの暗い公園で女の子がひとり・・「また」と声をかけた男の子。放置子にロックオンされた話｜まるの育児絵日記

前回のお話
雨の日の夕方。まるさんは公園でポツンとひとり座っているさあやちゃんを発見します。気になるけれど声はかけられずまた通報すべきか悩んでいると・・・。

放置子おーちゃん１１１

雨が降る中、夕方晩いのにひとりで公園の椅子に座っているさあやちゃんに向かって
「おい！」
と元気のよい声がしました。

傘をさした小学生の男の子です。
「お前また１人なん？」
どうやら男の子はさあやちゃんの事を知っているようです。

「女の子が夕方に１人は危ないって。もう雨で暗いし。」
と心配そうに男の子は本当にごもっともなことを言いました。

「家どこ？」
「あのマンション」
答えたさあやちゃんに

「すぐそこやん！
オレ、一緒に家まで送ってやろうか？」
と、とっても優しい男の子です。
一瞬黙って男の子の顔を見上げたさあやちゃんでしたが

黙って首を振りました。
「なんで？」

自宅に帰るだけなのに・・・
「おーちゃん今、風邪ひいてるから・・・だから・・・」
下を向き、言葉を詰まらせたさあやちゃん。いったいどうして？