栄養バランスを考えた食事をしても、姿勢が悪いとうまく吸収されない可能性が・・・!?
今回は、そんなお話を姿勢調整師である、姿勢調整師会 下條恵理子さんにしていただきました。
お子さんの栄養状態は良い?そもそも栄養はちゃんと補給できている?
お子さんの栄養状態は親なら誰でも気になるところ・・・。
かといって、無理に食べさせることも難しい場合もあると思います。
食べたものをきちんと栄養として体に吸収できているか、ということを考えてみることも大切です。
栄養の吸収のために重要なことの一つとして、『姿勢』があげられます。
近年、スマートフォンやタブレットなど技術の進化は良いことですが、その時の姿勢が腰を丸めて、猫背になったり、頭を前に突き出ししたりなど、悪い姿勢になっているお子さんもとても増えてきています。
姿勢が悪いと、消化機能の働きも悪くなってしまい栄養の吸収が悪くなったり、集中力も欠けやすくなったり、メンタルが不安定になったり、さらには小学生のうちから腰痛や肩こり、頭痛などさまざまな悪いことが起こることが多くあります。どんなに良い食事やサプリメントを摂ったとしてもそもそも機能が働きにくければ、栄養も吸収できません。
栄養も吸収できる良い姿勢とは?
そもそも「姿勢」は、骨格と筋肉で保っています。
姿勢が悪くなってしまうのは、日頃の生活習慣や癖、怪我などから骨の歪みや筋肉のつき方が左右非対称にアンバランスになり、その悪い姿勢を骨と筋肉がその場所を覚えてしまうことから、意識しない時の基本的な身体の姿勢が悪くなってしまうと考えられています。骨の周りには神経や、栄養を吸収させるための大切な消化器官もたくさんあります。
例えば、食卓の座り方を毎回同じにしてしまうとテレビの位置や、話す相手の家族の位置によって、いつもどちらかを向いて話しているなどがあると、毎日のことなので、知らない間に背骨はどんどん歪みます。
ですので、姿勢を良くしていくために、まずやっていただきたいこととしては、食卓に座った際に、子どもが椅子にまっすぐ座り、顔を正面に向けながら食べたり、飲んだりをすることができるように工夫をしていただくことです。話す相手がいる時は真正面に座ったり、テレビなども観る事があれば真正面にしたり、また毎日席替えをしてみるなどもおすすめです。また、椅子の高さを子どもの身長に合わせて、足がしっかりと床につくことも大切です。
栄養の働きも理解して摂りましょう
栄養をバランスよく摂ることが大切で、偏食の場合にマルチビタミンを摂ることはもちろん良いことです。
子どもの頃は、10歳ごろまでに大人の骨としての固い骨が形成されていき、また中学生・高校生などの思春期は身長も伸びていく大切な時期なので、骨を形成するミネラルの中でも特にカルシウムを摂るのは良いのですが、吸収させるためのポイントがあります。カルシウムを摂る時に、一緒にビタミンDが摂れるサプリや食事を摂取したり、日光の光を浴びることも重要です。
近年、ゲームなどで室内で遊ぶ子どもたちも多くなっているので、日光に当たる機会も減り、しっかりとカルシウムが摂取できずに骨が弱くなってしまったり、形成が遅れてしまうと身長も伸び切らないということもありえます。
しっかりと栄養を摂りつつも、外で日光を浴びながら遊ぶことや、体の筋肉をしっかり動かすアスレチックなどをぜひしてみてください。
また、不足している栄養素を摂ることが大切なので、心配な場合は不足栄養素やミネラルを調べる検査をしてみるのもおすすめです。
執筆者
下條 恵理子
姿勢調整師
長年悩んでいた腰痛、肩こり、さらに事故による怪我の後遺症を救ってくれた「姿勢医学」に興味を持ち、自らも医療系資格を取得。
現在は『姿勢調整師』として臨床現場で活躍。2024年4月に日本に10名しかいない『認定セラピスト』に選定された。ウェスタンステーツ大学国際コース修了。
姿勢科学ディプロマ取得。姿勢専科KCSセンター責任者。一般社団法人KCSテクニカルアドバイザー。2022年に国際学会で発表した、研究は最優秀論文賞を受賞。
また、プロピアニストとしても活躍しており、CD『人生で聴いておきたい名曲』はタワーレコード第1位。不定期のコンサートも好評。
お子さまの姿勢の無料のご相談も受け付けております。
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