こんにちは8です。
先日調べものをしているとき、ちょっとびっくりしたことについて書きます。
タイトルにもある通りなのですが、普段使っていた「宜しくお願い致します」という表記が間違っていたことを、先日知りました。
宜しくお願い致しますの「宜しく」ですが、もともと「よろしく」というのは「相手に便宜をはかってもらう」という意味なので、そこから「宜」が持ち出されて「宜しく」となったそうです。
そのため本来、宜は「適宜」や「便宜」のような使い方が正しい使い方であり、「宜しく」は当て字になるため、普段使う分にはいいのですが、改まった文章のときは×。
また、宜しくお願い致しますの「致します」ですが、「致す」は動詞、「いたす」は「する」の謙譲語で補助動詞となります。
ちなみに補助動詞とは…
ほかの語のあとに続いてその意味を限定するような働きをする動詞。
補助動詞は、ほかの語について補助的な役割を果たすものであって、その動詞が本来持っている意味は失われる。形式動詞とも。
例)
- 見て「みる」 ×見る
- 下がって「いく」 ×行く
- 話して「あげる」 ×上げる
- 暑くなって「くる」 ×来る
- 知らせて「おく」 ×置く
補助動詞は実質的な意味に乏しいので、ふつうはひらがなで表記されます。
上記のことから、「よろしくお願いいたします」と書くのが間違いのない書き方、ということを知りました。
「宜」が当て字というのは、なんとなくそうかなあと思っていたのですが、「致す」は知らなかったので目からうろこです。今後気を付けて使おうと思います。
他にもひらがな、漢字で使い分ける言葉は結構あります。
例えば「いただく」ですが、「頂く」だと「(何かを)もらう」の謙譲語、「食べる(飲む)」の謙譲語、丁寧語となり、「お越しいただく」などのように、動詞にくっつく「いただく」は、補助動詞となります。
また、「下さい」は「何かが欲しい(貰いたい)」ときに使う言葉、「ください」は「何かをしてほしいとき」に使う言葉になります。「トマトを下さい(トマトが欲しい)」、「トマトを持ってきてください(トマトを持ってきてほしい)」というように使い分けます。
探し出すとキリがないのでこのくらいにしますが、普段何気なく使っている言葉が実は誤りでした、ということは割とありそうだなあ、と考えたらヒヤッとしますね。
もちろん使う人が増えて、いつの間にか定着していた→公式に使っていいよ、と決まったとなれば別ですが(ひらがなもそうですよね)、少なくとも今はまだ違うわけですし、もっと勉強しなくちゃな、と思います。
では今回はここまで。