少年よ、ありがとう。「娘にはまだ無理」と決めつけていた私に大事なことを教えてくれた|しおは娘1歳育児中。

1歳女の子のママであるしおさんから、階段のお話です。滑り台の階段の前で立ち尽くす娘ちゃんを見て「慎重派だからまだ無理かな」と思っていたしおさん。すると少年が現れて・・・。

大人の階段上る。


滑り台の階段の前で立ち尽くす娘ちゃん。

「階段上って滑り台滑ってみたら?」
しおさんが声をかけてみても、娘ちゃんはいやぁ~と動きません。

(むちゅめは結構慎重派だからな・・・ここの階段ちょっと高いしまだ無理かな・・・)
階段を上ろうとしない娘ちゃんを見てそう思っていたしおさん。

すると・・・
「階段の上り方教えてあげようか?」
一人の少年が現れてこう言いました。

「え?いいの~?でも怖いみたいで無理かもなんだ・・・」
しおさんがそう答えると

「練習すれば大丈夫だよ!」
少年はそう言って、

「足をここに置いて!」
「手はここ!」
「こうやって上るんだよー」
お手本を見せながらひとつひとつの動作を説明してくれたのです。

「もう一回やるから見ててね!こうだよこう!」
娘ちゃんに何度もお手本を見せてくれる少年を微笑ましく見ていたしおさん。

「足上げてあげようか!」
娘ちゃんが手すりを持つと、少年が娘ちゃんの足に手を添えて足を上げるサポートをしてくれて・・・

(ありがたいけど・・・嫌がって泣いたりしたら少年に申し訳ないな・・・)
2人の様子を見守りながらしおさんがそう思っていると・・・

んぐっ

娘ちゃんが足に力を入れて・・・

とんっ・・・

一人で階段を上った娘ちゃん。

「あれ・・・カンタンにできちゃった・・・」
しおさんはビックリ。

「んしょっんしょっ」

娘ちゃんは自信がついたのか、それからすいすいと階段の上り下りをして、
達成感に満ち溢れた表情でてっぺんから顔を出していました。

(すごい・・・あっというまに・・・)

滑り台のてっぺんで嬉しそうにしている娘ちゃんを見ながら、しおさんは思いました。

(むちゅめはただ勇気の一歩が踏み出せなくて背中を押して欲しかったのかもしれない・・・。
 それなのに私は・・・お手本すら見せずやってもいないのに無理だと決めつけて可能性を潰すところだった・・・)

(こんなに成長してるのに・・・我が子を信じてあげることが出来ないなんてダメだなぁ・・・。
 少年から学ぶなんて思ってもいなかった・・・大事なことに気づけてよかった・・・)
涙を堪えるしおさん。

「教えてくれてありがとね!」
「これで滑り台滑れるね!」
しおさんがお礼を言うと、少年はにっこり。

そして
「ばあちゃんち行くから帰る!」
と走って行く少年の背中を見送りながら、

(少年、本当にさんきゅーな・・・!)

改めて少年に感謝したしおさんでした。

しお
令和4年10月長女出産。
はじめての育児にゆるーく奮闘中です。
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素敵な出会いでしたね!大事なことに気づかせてくれた少年には本当に感謝ですね!
[ママ広場編集部]

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