コミュニケーションや会話が苦手なお子さんへ、どんなアドバイスをしてあげたらいいのかな?そんな悩みについて、株式会社GSEコンサルティンググループ代表取締役 北原万紀さんから伺いました。
はじめに
親として、自分の子どもが他の子どもたちと自然に話して楽しんでいる姿を見るのは、本当に嬉しいものですし、子どもが友達と上手くやっていけているのを見るとホッとしますよね。でも、自分の子どもにそのような兆しが見えない時、心配になる親御さんも多いのではないでしょうか?子どもたちはそれぞれ個性があり、コミュニケーションの取り方も人それぞれです。全ての子どもを同じ基準で測る必要はありません。この記事では、会話が苦手なお子さんを持つ保護者の方々に向けて、子どもの個性を理解し、その個性に合わせて子どものコミュニケーションスキルや社交性を伸ばす方法を紹介します。
子どものコミュニケーション能力への誤解
子どもたちがクラスメイトや友達とどのように関わるかを見ることは、親にとって大切なことです。よく、「人と気軽に話せる子」と「話せない子」の違いは、単に子どもが社交的かどうかと考えられがちですが、実はその背後にはもっと多くのことが関わっています。
たとえば、サッカーが大好きな子はサッカーの話題が出ると目を輝かせて誰とでも話すことができますが、美術や音楽の話になると静かになることがあります。これはサッカーに強い興味があるため、その話題になると自然と会話が弾むからです。逆に、音楽が大好きな子は音楽の話になると活発になりますが、スポーツの話にはなじめないかもしれません。これらの例からわかるように、子どもたちがどれだけ話題に興味を持っているかが、実際にどれだけ快く、流暢(りゅうちょう)に話すのかに、大きく影響しています。
こうした個性への理解は、私たちが子どもたちにどのように関わるべきかを考える上でとても重要です。興味のある分野を見つけてそれを支援することで、子どもたちは自信を持ち、さらに社交的になる助けとなります。例えば、音楽が好きな子には音楽クラスへの参加を勧め、サッカーに情熱を持つ子には地元のサッカークラブへの参加をサポートすることで、共通の話題が増えたり、そうした環境を与えてあげることで社交性が出てくる可能性が大いにあります。
「うちの子はうまく話せない」と簡単に決めつけるのではなく、お子さんが何に興味を持っているのかを理解しようとすることが非常に重要です。お子さんの社交性を育てることや、お友達との良好な関係を築く手助けができるようになるには、まずお子さんを理解することが重要なのです。