解けそうで解けない?!
ゴールデンウィークは、数学パズルに親子で挑戦してみませんか?
意外とお子さんの方がスラスラと解けてしまうかも・・・?
がんばれ、少年!落ちてしまった穴から脱出するには、何時間かかる?
問題:
ある少年が、森を歩いているときに、うっかり穴に落ちてしまいました。
深さは、なんと10メートル!
穴の底には落ち葉が溜まっていて、幸運なことに少年にケガはありませんでした。
しかし、ここは森の中。
少年は一生懸命助けを呼ぼうと大きな声をあげますが、周囲に人はいないよう。
ここからいくら叫んでも、助けを呼ぶことは難しいようです。
こうなれば、自分で穴を登ってここから脱出しなければなりません。
この森は、夜中になるとオオカミが出ることもあります。
一刻も早くおうちに帰りたい少年は、穴から出られるまで、休まず必死に上り続けます。
少年は1時間かけて3メートル登ることができますが、そうすると疲れからか2メートルずり落ちてしまいます。
少年が穴から脱出できるのは、登り始めてから何時間後になりますか??
※ずり落ちる時間は考えないものとして、解いてみましょう。
ヒント:
少年は、1時間かけて3メートル登り、2メートルずり落ちる。
実際に、少年が1時間かけて登れるのは何メートルと考えればいいでしょうか?
ただ、それだけにとらわれてしまうと、正しい答えにたどり着けないかもしれません。
解説:
「少年は1時間かけて3メートル登っても、2メートルずり落ちる。
実際には1時間で1メートルしか登れない。
だから、10メートル登るには10時間かかるのでは?」
と思った方もいるのではないでしょうか?
残念ながら、違います。
少年が登った高さとかかった時間について、グラフにして考えてみましょう。
穴は10メートルなので、10メートル登ればゴール、脱出完了です。
1時間で3メートル登っても、2メートルずり落ちてしまう少年。
確かに、1時間で1メートルずつしか進んでいないように見えるのですが・・・
実は、8時間目に3メートル登った時点で、10メートルに達するので、そこからずり落ちることなく穴から出ることができるのですね。
少年は、8時間かけて、なんとか無事に穴から脱出できました!
回答:8時間
ちょっとした、ひっかけ要素があるパズルでした。
答えに納得いただけましたか?
親子で楽しんで挑戦していただければ幸いです。
それにしても。
この少年・・・8時間、本当によくがんばりました。
子を持つ親の目線で考えると、パズルの正解よりも、少年が穴から脱出できたことが、何より喜ばしく思えてしまいますね。
[筆者]
キレイ研究室研究員:船木 彩夏
化粧品メーカー研究員
[監修]ママ広場編集部