【後編】子どもの気になるクセを見つけた時は?治せる?治せない?

前編の話
服を裏返して着るのは肌感覚が人一倍優れている証拠。子どもに気になるクセを見つけた時はどうしたらいい?発達障害・ギフテッド支援の視点から、Gftd Japan株式会社 代表取締役の河崎純真さんに前後編にわたってお話しいただきました。
前編では、子どものクセについて、今回は、クセを直してもらいたい時の教え方についてのお話です。

クセを直してもらいたい時、どういう風に教えればいい?

子どもが気になるクセをしている時には、まずはそのクセが日常生活に支障をきたしているかどうかを確認しましょう。もし、生活に問題がなければ、そのクセは個性の一部として受け入れることも大切です。
なぜなら子どものクセというのはその神経発達、特性、環境などによって起きていることが多いため、とても自然な活動であり、原因があるからです。
そのため行動を変えさせる前にその行動を引き起こしている原因を見つけるのが重要です。しかし、そのクセが子どもの日常生活や社会生活に悪影響を及ぼしている場合は、適切な対処が必要です。

子どもに対してクセや習慣を直すように伝える際には、優しく理解を示すことが重要です。子どもに対して怒ったり叱ったりするのではなく、なぜそのクセや習慣が問題なのかを子ども自身に理解させることが大切です。
具体的には、そのクセや習慣によって周りの人にどのような迷惑や不快感が与えられるのかを子どもに伝え、自分自身で改善する意識を持たせましょう。また、子どもがそのクセや習慣をやめることに抵抗を感じる場合は、代替行動を提案することも有効です。
例えば、爪を噛む癖がある場合は、噛む代わりに噛みたいものを持ち歩くことでクセを抑えることができます。

病気や何かのサインかも?専門家の意見を求めるタイミングは。

子どものクセが病気や何かのサインである可能性もあります。その場合は、専門家に相談することをおすすめします。
では専門家に相談をする場合はどういった場合でしょうか?
具体的なタイミングとしてはクセが社会的な交流や学業に悪影響を及ぼす場合、クセが子ども自身の幸福感に影響を与える場合、親や保護者が子どもの才能や特性の理解に困難を感じる場合に、それぞれ適切な専門家に相談を行うことが重要です。
専門家は適切な診断を行い、必要なサポートや治療方法を提案してくれます。
子どものクセが病気やサインでなくても、心身の健康を守るためには、適度な休息やストレスの発散が必要です。適切な生活リズムを保つことや、十分な睡眠をとることも重要です。

最後に発達障害の子どものクセや習慣は、その障害によって引き起こされるものもであり、適切な支援や治療が必要です。適切な診断を受け、専門家のアドバイスを仰ぐことが重要です。

まとめ

子どもたちのクセや行動は彼らからのサインのひとつともいえます根気よく彼らと向き合い、環境の問題の場合はこれを対処し、特性の場合はこれらを正しく理解し、サポートすることが大切です。

執筆者

河崎純真
Gftd Japan株式会社 代表取締役

1991年生、幼少期は大分県国東市で過ごす。ADHD。13歳からエンジニア、15歳からバックパッカーで世界周遊。18歳の時に上場企業に事業売却、慶應義塾大学入学後、医療機関にて電子カルテのシステム構築、TokyoOtakuModeなどのスタートアップに参与。21歳から現ギフテッド支援事業を開始。一般財団法人高IQ者認定支援機構理事。国内外のサイバーセキュリティ企業への出資など。1児の父。認定ホワイトハッカー。

Gftd Japan株式会社HP
https://gftd.co.jp/

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