バランスは取れていますか? ~自分と周りの子育て方針~

ごきげんよう!mamanです。

今日は、自分の子育ての方針と周りとのバランスということについて、考えてみました。

キツい物言いは余裕がないから?

うちの子達が小さい頃、近所の公園で見かけた場面です。

3〜4歳くらいの男の子が公園で遊んでいて、そのお母さんが、そばで見守っていました。

そこに、近所のお婆さんが通りかかって、男の子が可愛いと思ったのでしょう、その親子に近づいて、

「ぼうや、可愛いから、飴ちゃんあげるわね。はい、どうぞ。」

男の子は笑顔でその飴に手を伸ばしました。

すると、お母さんは、男の子の手をつかんで引っ込めさせ、お婆さんに向かって、

「うちは、飴とかそういう甘いものはあげていないので!」

と、ピシャリと言い放ちました。

その時のお婆さんと男の子の悲しそうな顔...いまだに忘れられません。

確かに、見知らぬ人から突然食べものをもらうことに抵抗を感じるのは理解できますし、その男の子の家庭では、

「虫歯や肥満を防ぐために、甘いものは食べさせない」

など、確固たる方針を持って子育てされていたのかもしれません。

でも、お婆さんの気持ちを考えると、いったんは

「ありがとうございます。」

と受けとることもできたし、受け取らないなら受け取らないで、お婆さんのご厚意への感謝は示しつつ、

「健康上の理由があってお医者様に止められているので、甘い物はいただけませんが、お気持ちだけ、ありがたくいただきますね。ありがとうございます。」

などと、お婆さんを傷つけないように伝えることもできたのではないかなと思います。

私も、子ども達が小さい頃は、子どもの体調不良はすべて母親である自分のせいだという気持ちが強く、食べものについてはとても敏感で、いつも心に余裕がありませんでした。だから、あのお母さんも、一生懸命なあまり、余裕がなかったのかもしれません。

ただやっぱり、誰にも頼らない子育てなんてあるはずがないので、周りの人達とは日頃から良い関係を保てるよう、バランスを取る必要があると思います。




厳しすぎる制限の反動がよそで爆発

私と娘が、娘のお友達(Aちゃんとします)の家に親子で遊びに行った時、こんなこともありました。

Aちゃんの家の近所の子ども(Bちゃんとします)が突然ピンポンと遊びに来ました。Bちゃんは、Aちゃんのママが出してくれるおやつをむさぼり食べて、おかわりまで要求し、挙げ句の果てには、Aちゃんの家の冷蔵庫を勝手に開けて甘いものを物色し始めたので、唖然としてしまいました。

Aちゃんのママも、

「Bちゃん、いつも突然、遊ぼうってうちに来るけど、Aと遊ぶわけではなくて、ただひたすら、うちの甘いものを食べて行かれて、困ってる。」

とおっしゃっていました。

Bちゃんの家庭では、甘いものを徹底的に排除していて、おやつは枝豆やじゃがいもで、甘いお菓子などあり得ない、という方針だったそうです。

それは立派な心がけですが、その反動で、Bちゃんがよその家に上がり込んでは甘いものを物色してむさぼり食べていることを、親御さんは知っているのかなと、心配になりました。

家庭内での厳しすぎる制限の反動が、よそで爆発していたのです。

自分の子育ての方針が、よそに迷惑をかける結果になっていることもあるのかも、と、考えさせられた経験でした。

「叱らない子育て」という子育て方針の家庭の子どもが、家では何をしても叱られることがないので、外では悪さばかりして手に負えないなど、よく聞く話ですよね。

良い子育てを実践していると思っているのは自分だけだったとしたら...?

考えるのも怖いですね。




自分と周り、子育て方針のバランス

子どもは、親だけが育てるものではありません。

うちの子達も、園や学校や塾の先生、習い事の先生やコーチ、地域の大人の方々、お友達やそのご家族...親だけではカバーしきれない部分を、いろんな方々に育ててもらってきました。

だから、自分の子育て方針は大事にしつつも、周りの方針や考え方も尊重できたらいいなと思います。

そして、自分の方針を周りに伝えるにも、言い方・伝え方というものがあるし、自分の子育て方針の結果が周りに与える影響を考えることも大事だと感じてきました。

・自分は良い子育てをしているつもりでも、それによって周りを傷つけたり迷惑をかけたりしていないか。

・あまりにも高尚な子育てを目指しすぎて、周りとの折り合いが悪くなっていないか。

などと自問自答して周りとのバランスを取っていくことは、常に必要だなと思います。

私もまだまだ修行中です。

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