前回の話
中学校の最初の定期テストで学年1位を取っていたお兄ちゃんの影響で、密かに「自分も1位というものを取ってみたい」という想いがあった娘の中学校生活が始まりました。
地方公立塾なし娘の東大合格物語【7】中1の1学期、中間テストが成功のカギ!最大の転機が訪れる
息子と私の中1・1学期の奮闘を「じっと見てきた」娘。
テスト勉強の計画の立て方も見てきていますから、私が何も言わなくても、中学最初の定期テスト2週間前には、A4用紙を8分割して1週間のタスクの台紙を作っていました(笑)。
「0から1になるのには時間がかかるけれども、1になったら(納得したら)行動できる」娘ですので、どんどん付箋にタスクを書き出し、スケジュールに落とし込んで、計画表を作ってしまいました。
娘が中1になったときは息子が中3で、そちらのサポートにも気を取られましたし、私自身も息子の時より2年分歳を重ねて踏ん張りがきかなくなってきていたので、娘のテスト勉強は、サポートしてやりたくてもなかなかできませんでした。このときほど「じっと見続けて計画の立て方を習得してくれていてありがとう」と思ったことはありません(笑)。
そんなふうにして、娘も、中1・1学期の中間テストで学年1位を取りました。
そして、それによって、「私は勉強で進路を開いていく」と決めたようで、中学校では3年間、トップを独走し続けました。
テスト勉強だけではなく、小学校時代に「やめる!」と言っていた通信教材も、中学校時代になると自分で使うものを決めて取り組んだり、提出課題のポイントをためて景品と交換したりしていました(笑)。
今思うと、やはり、中1・1学期の中間テストの成功が、最大の転機だったと思います。
スケジューリングのしかたも自分流を確立して結果を出せるようになりましたし、勉強に対する意識も、大きく飛躍しました。
早生まれで、ポーっとしていてスローリー。お友達の輪に自分から入ることはなく、運動も苦手。ブランコに乗っては後ろにひっくり返り、雲梯につかまってはボテッと落ち、バレエでも、体は柔らかいものの筋力が弱く、性格的にも、溌剌とした動きや表現には不向きな娘でした。
でも、娘の頑張りと、出てくる結果を見ているうちに、「この子は、勉強でなら、進路を開いて行けるかもしれない。」私もそう思うようになりました。
習い事も含め、いろいろやってみた中で、「勉強にいちばん適性があるかもしれないから、とりあえず勉強を伸ばす方向に舵を切ってみよう。」と思い始めた我が家でしたが、この時点でもまだ、東大は考えてもいませんでした。
中2以降は、県内の公立トップ校に進学した兄の様子を、また「じっと観察」しながら、高校受験に向かっていくことになります。
※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
[脚本]Maman [作画]dechi [編集・監修]ママ広場編集部
Maman
夫と大学生の息子・娘の4人家族。
学習教材制作業の傍ら、子どもの学習習慣の作り方や学習計画の立て方を伝えながら、スケジューリング(時間管理)とジャーナリング(書くこと)で幸せな親子を増やす発信を続けている。