甘~~い!!オレンジの甘(すぎる)思い出…。~私が料理から学んだこと。~

こんにちは8です。

先日美味しそうなレシピを見つけました。

kirei-lab.jp

 

手羽先を揚げてソースを絡める…レシピを読むだけでも美味しそうなのに、ビタミンCも摂れるなんて書かれると、ついつい作ってみたくなりますね。

だがしかし、「オレンジジュース」と書かれていると、昔のトラウマを刺激して、一瞬躊躇してしまうのです…。

忘れもしない、あれは冬。
その頃わたしはカレーにハマっていて、さまざまなメーカーのルーを試してみたりレトルトのカレーを食べ比べたりしていました。
そのとき小耳にはさんだのが「オレンジのカレー」
何でも、カレーを作るとき、水のかわりにオレンジジュースを使うととても美味しく出来るというのです。
さらにカレーだけでなく、一緒に食べるご飯もオレンジジュースを使うと、更に美味しさが増すらしいという追加情報まで。

「美味しいカレー」「オレンジジュースで作る」というワードにすっかり憑りつかれたわたしは、早速材料を買いに走りました。
出来るだけ本格的な味にしたかったので、無印良品のカレーキットを購入し、果汁100%のオレンジジュースを数本購入。

その晩、さっそくカレー作りにとりかかりました。
まずはお米を研いでオレンジジュースを入れ、炊飯器のスイッチをオン。
次に材料を切り、普段はサボる材料炒めも丁寧にやりました。あらかた火が通ったころに鍋に移し、水の代わりにオレンジジュースを投入。材料が柔らかくなるまで煮込みます。

 

しかしこの時点で既に暗雲が。

くつくつと鍋が音を立てるにしたがって、えもいわれる素材が煮えるかおり…だけでなく、甘~いにおいがキッチンに立ち込めました。更に炊飯器からも。
え、なにこれ大丈夫?!と思いつつも、いやいやにおいがヤバくても食べたら美味しい料理だってあるし、と言いきかせつつアクを取り、お玉を回します。
炊飯器が炊けた音を伝えるのを聞きながら、鍋の火も止めてカレーの素を投入。更にひと煮立ちさせ、ついにカレーが完成。

マシマシになる甘い香りに対抗するように食べたら美味しい、食べたら美味しいんだと言い聞かせながら盛り付けのために、炊飯器を勢いよく開けます。
途端むせ返る程の甘いにおいと共に、見事なオレンジ色に染まったご飯がつやつやと炊きあがっていました。
うわ。これは。ヤバいかも。

しかしここまできてもまだ食べたら美味しいはず!と最早言い訳のように呟きながら、オレンジ色(カレー色ではありません。何というか、オレンジ色でした)のカレーをたっぷりご飯にかけます。
そして席につき、両手を合わせていただきますと挨拶をしてからスプーンですくい、えいやっと一口頬張った瞬間。
わたしの頭を駆け抜けた言葉は

「甘い」 と 「まずい」 の二言でした。

とにかく甘い。においから分かっていたけれど甘い、口も鼻もひたすら甘い。カレーの辛みとかスパイシーなかおりを凌駕する甘さ。ココナッツミルクの甘い匂いとは異質の、本来なら香る筈のない甘いにおいが口いっぱいに広がる違和感。

しかし、さらにヤバかったのがご飯でした。もともと白米がもつほんのりした甘さと、オレンジの甘酸っぱさが見事に不協和音を奏で、えもいわれる不気味な物体と成り果てています。
ここまできてわたしはようやく、自分の失敗を認めたのでした。

その後、カレーだけはなんとか半分まで食べた(流し込んだ)のですが、ご飯だけはどうしてもどうしてもどうしても!駄目で、結局お米の神様に平身低頭謝りつつ、さようなら…をさせていただきました。

オレンジを使ったお料理レシピを見ると、今でもそのときのことを思い出します。
お料理は、とくに初めて作るお料理はきちんとしたレシピを見て作るものだ、ということを学んだ(激甘だったけど)苦い思い出でした。

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