子どもが悔しい思いをしたとき、親としてどんな言葉をかけたらいいの?そんな悩みに、選択理論心理士でもあるつのだデンタルケアクリニック院長、角田智之先生に、前後編にわたってお話を伺いました。
今回は前編です。
なぜ、くやしいと思うの?

なぜ、くやしく思うのでしょうか?
それは、“もっと良くなりたい!”、“もっとできる!”ということの裏返しではないでしょうか。
もとから“自分なんてこんなもんだ”と思っているお子さんはくやしがりはしないと思います。くやしさは、成長の原動力です。
物事に失敗はありません。あるのは成長と学びだけです。“人は逆境にて成長し、順境にて衰退する”という言葉があります。逆境を乗り越えたからこそ、新たな世界が目の前に広がります。
逆にいえば、逆境がなければ成長した新しい自分に出会うことはできません。スポーツ選手も企業人も、その道で卓越した成果を上げている人は、必ず乗り越えています。
ただ、私たちが見るのは、その人たちの断片的な情報に過ぎません。世間は、その卓越した成果を手にするために、あきらめず努力したエピソードにフォーカスすることは少ないと思います。
子どもがくやしい思いをした時にかけたい言葉
かけたい言葉として、例えば“エジソンは知ってるでしょ。エジソンはね、電球を完成させるのに1万回失敗したんだって。普通の人は10回失敗したらあきらめてしまわないかな。でも、エジソンはあきらめなかった。必ず完成できると自分を信じていたから。だから、完成したあと記者に「1万回も失敗したのに、なぜあきらめなかったのですか?」と聞かれたとき、こう答えたそうよ。「失敗なんかしてません、1万通りのさまざまなやり方を発見しただけです」ってね。そう思ったら、くやしい思いが宝物に見えてこない?神さまが、あなたはできる!と信じているからこそ、成し遂げるために必要な事を用意してくれたのかもね”といった声かけもあるかと思います。
今回は、子どもがくやしい思いをしたときにかけたい言葉について、お話ししました。次回は、くやしい思いをした子どもへの対応方法についてお話しします。
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