[3]緊張でおなかが痛くなってしまう子どもにどんなアドバイスをしたらいい?選択理論心理士の角田先生に伺いました!

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うちの子が緊張しがちなんだけど、どのようなアドバイスや態度を取ればいい?
今回は、歯科医であり、選択理論心理士でもあるつのだデンタルケアクリニック院長、角田智之先生に、三回にわたってお話を伺いました。

今回は三回目です。

前回は、発表会で緊張してしまうお子さんへの対応についてお話ししました。
今回は緊張でおなかが痛くなってしまうお子さんや、緊張から尻込みしてしまうお子さんについてです。

緊張してお腹がいたくなる子どもへのアドバイスや対策

おなかが痛くなることは、生理反応です。
先述しましたが、思考・行為は、感情・生理反応と深くつながっています。
生理反応は、思考・行為で変えることができます。
まず、緊張する原因に対する捉え方を変え、行動につなげましょう。
あとは、「試験前に緊張してしまうお子さんへの対応」と同じです。
ただ、腹痛に加え、便通異常を伴う場合は、過敏性腸症候群の可能性もあるのでお医者さんの受診も検討されてください。

前に緊張したからできない、という子どもに対してかけたい言葉や対応

過去に、緊張して失敗した経験があれば、それがチャレンジしない理由になっているかもしれません。
こんな話があります。
ある企業がプロジェクトを立ち上げる際に、担当する会社を選び、2社に絞りました。
そこで、この2社のプレゼンを聞くことになりました。
1社目、その会社は社員がプレゼンしました。
すごく流暢なプレゼンで、資料も動画を駆使し、わかりやすく完璧に近かったようです。
2社目、この会社は社長がプレゼンしました。
ただ、この社長は極度のあがり症で、大汗をかき、何度もつっかかり、やっとの思いでプレゼンを終了しました。
どちらの会社が選ばれたかというと、後者のあがり症の社長の会社だったようです。
なぜかというと、「その企業」のためにとういう誠実な思いがひしひしと伝わってきたそうです。

お子さんへの伝え方として、「前も緊張したから、今回も緊張すると思う。
でも、緊張できることは素晴らしいスキルよ。
それは誠実さの裏返し。
緊張よりも、どんな思いを伝えられるかじゃないかな。
何度も言うけど、緊張できることは素晴らしいこと。
いっぱい緊張して誠実に思いを伝えてきなさい。
そうすれば、あなたの思いは必ず相手に伝わるわよ」という言葉をかけることもよいかもしれません。
お子さんが、緊張にも負けずにトライできるようになるといいですね。

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