うちの子が緊張しがちなんだけど、どのようなアドバイスや態度を取ればいい?
今回は、歯科医であり、選択理論心理士でもあるつのだデンタルケアクリニック院長、角田智之先生に、三回にわたってお話を伺いました。
今回は一回目です。
緊張することは悪いこと?
緊張してしまうことは悪いことでしょうか?
私は、緊張できることは素晴らしいスキルだと思います。試験や発表会を真摯に捉え、誠実に力を発揮しようとするから緊張するのではないでしょうか。
とはいえ、緊張はしてしまいますよね。状況別に解説しましょう。
・試験前に緊張してしまうお子さんへの対応
誰でも、試験に備えて勉強しますよね。
では、試験前に緊張するのはなぜでしょう。
それは、「間違えてはいけない、うまくやらなければ」といった思考になることが多いためだと思います。
それが、直前までテキストを開くという行動になっているかもしれません。
思考と行為(行動)は、感情と生理反応につながっています。
では、感情・生理反応(緊張)をコントロールする方法は?
思考
間違えてはいけない
↓
結果はどうあれ、いままでやってきたことは決して無駄ではない
行為
試験前日遅くまで勉強し、当日の朝までテキストを開く
↓
前日睡眠を十分とり、当日の朝早く起きて、体を動かしてみる(運動)
思考を変えることは比較的容易にできます。
ただ、感情、生理反応を変えるには、思考だけでは不十分で、行為も必要です。
逆にいえば、思考・行為がセットで変われば、感情・生理反応も変わります。
そのため、行為を変えることがポイントです。
今回は、行為として「運動」を選択しました。
少し汗をかくくらいの運動は、肯定的解釈がしやすくなります。
試験でなくても、悩みや葛藤がある時に、ランニングをしたり、ジムで汗をかいたりすることで肯定的解釈や新たなアイデアを生み出しやすくなります。
これはやってみないとわからないので、試してみることをお勧めします。
感情
緊張していて、不安がある
↓
色々あったが、試験を受けることができて嬉しい
生理反応
ドキドキしている
↓
落ち着くことができる
いかがでしょうか。
今回のポイントは、試験当日の少し汗をかくくらいの運動です。
ぜひ、試してみればリラックスできて、本来の実力を出すことに効果的な行動の選択となるでしょう。
二回目では発表会で緊張してしまうお子さんへの対応について、お話しします。
二回目に続きます。
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