先日、息子の保育園の運動会でちょっと意外なところで感動がありました。
例年は年少クラス以上で開催される運動会ですが、今年はコロナの影響で年中・年長クラスのみの参加となりました。
開催時間も学年別の入れ替え制で、競技も少なくなり時間短縮。観覧も保護者2名までということでこぢんまりとした運動会でしたが、やっぱり我が子の運動会はどんな形でも感動しますね。
いろいろと工夫して運動会を開催してくださった保育園の先生方には感謝です。(時間短縮のためか、競技と競技の間の準備&撤収の際の先生方の手際がいつも以上に素晴らしかったです。)
年長クラスの息子、今年が保育園生活最後の運動会です。
今年のプログラムは、リレー、体育器具、ダンスの3つ。
リレーは運動会の見どころのひとつですよね。
自分の子が走っていなくても毎年感動する種目です。
毎年、年長さんは運動会で鉄棒、縄跳び、跳び箱など自分の得意な体育器具を選んで披露します。
跳び箱を選んだ息子、かっこよく高く跳べるように家で馬跳びの練習をがんばっていました。
ダンスでは年長さんはパラバルーンを披露。
みんなで力を合わせて表現するパラバルーンも毎年感動します。
さて。
そんな中で私が一番感動したこと…。
それは最後のダンスの最中に起きました。
年長さんのダンスは、前半は子ども達が全員両手にフィンガーフラッグを付けて2列で踊り、後半はフラッグを外して全員でパラバルーン。
入場のとき雨がぱらつき始めましたが、先生の「1列目!ピッ」の号令に「やーッ!」と大きな声でかっこよく自分のポジションに走って行く子ども達。
これだけでもうウルウルします。
曲が流れ、子ども達のかわいくもありかっこよくもあるダンスが始まります。
最初は真剣な表情で順調に踊っていた息子。
でも…。
なぜか途中から急に不安そうな表情になり、周りの子を見ながらぎこちない動きに…。
「…あれ?もしかしてダンスちゃんと覚えてない…?忘れちゃったのかな?」
実は。
運動会の直前の週、息子は風邪気味で月・火・金と保育園を欠席。
練習の追い込みの最後の週に3日も休んでしまっていました。
でも。
そうではありませんでした。
息子をよく見ると、1人だけフラッグの色が左右逆!!
みんなは右手に赤、左手に青なのに、息子だけが逆になってる…。
踊っている途中でそのことに気付いた息子。
みんなとフラッグの色を揃えようと、覚えている振りつけとは逆の手を必死に出して合わせていたのです。
「がんばれ!がんばれ!」
心の中で一生懸命応援しました。
息子の必死な姿に胸が締め付けられました。
前半のダンスをなんとかやり遂げ、ちょっとホッとした表情で後半のパラバルーンに移った息子。
後半は自信を持ってかっこよくできていました。
途中から雨が強く降り出して寒い中、最後までかっこよくやり切った子ども達には本当に感動しました!
その日の夜。
運動会を見に行けなかった娘も一緒に家族4人で運動会のビデオを見ました。
例のダンスのシーン。
改めて見ると、うちの息子って…すごくない!??
とっさの判断で左右逆の振り付けで踊るって難しいよね?
めっちゃ臨機応変に対応してるじゃん!!
5歳でこんな風に自分で考えてリカバーできるなんてすごいよ!!
小学生でもなかなかできないんじゃない!?
もう、主人と私でめちゃくちゃ息子を褒めました。
あの時の息子の不安だったであろう心境を思うと、実際に見ていたときよりも胸が熱くなりました。
フラッグの色を間違えてしまったことは失敗だったかもしれませんが、自分の力でなんとかしようと考えて行動した息子の姿にとても感動しました。
4月からは小学生になる息子。
これからも、いろんな失敗をしてもこんな風に乗り越えていってほしいなと思いました。