小学校教科書上で扱っているのは4年生「保健」と5年生「理科」だそうです。
4年生「保健」の教科書には成人した男女の裸の絵が示されており、「性器」「性毛」「初経」「精通」などの言葉が掲載されています。
この時点で、恥ずかしさや、いやらしさ・・・というものを感じる子もいるかもしれません。もしかしたら、茶化したりする子も中にはいるかもしれません。
今回、私が購入した本は、そんな思いを感じる前に読んで欲しいなと思う本でした。
娘しかいない私が買った理由としては、男の子が成長していく姿と、後に詳しく書きたいと思いますが、自分が嫌だ思ったら「イヤ」と言っていいこと。相手の気持ちを尊重しない男子を選んでほしくないという思いがあったからです。
私自身、とても参考になりましたし、男の子だけではなく、女の子にも読んでほしいなと思いました。
ただ、小学2年生には少し難しいかなと思いましたので、しばらくは「メグさんの女の子・男の子からだBOOK」を読んで、4年生になるまでには読ませてみたいなと思いました。
「メグさんの男の子のからだとこころQ&A」とは
子どもにからだの健康と安全と科学を伝える本です。
思春期について、カラダや心の変化についても書かれています。
目次です。
プロローグに、言葉の説明についてのページがあります。
最初に、体の言葉の説明があります。
これには男の子の体については、「性器、精巣、精液、精子」など、女の子の体については「子宮、卵巣、卵子」などの説明があります。
こちらに関しては、小学校の教科書の内容と似ているかもしれませんね。
プロローグと第1章は思春期について
思春期はいつどのようなことが起きるのかが書かれています。
みんな同じように成長するわけではないこと、自分の体を大切にすること、ともだちのからだを大切にすることなどが書かれています。
また、もしかしたら、男の子が気にする「大きさ」についても書かれています。
そして、この本を読んでわからないことがあったら「保健の先生」や「両親」など信頼できる大人に聞くとも書かれていました。
第2章はセックスと妊娠・出産について
目次を読んで、この質問の答えはどんなふうに答えているの?って思いませんか??
私も、ここまで書いてあるんだ。という部分もありました。
でも、あくまでもシンプルにわかりやすい説明。
女親では説明しにくい部分もしっかりと記載されていると思います。
そして、パートナーの片方が「イヤ」だといったらその人の意見が優先となることがきちんと記載されていました。
第3章もやもやした気持ちになるのはなぜ?
この中で、
「好きな女の子のそばに近づきたいと思うことがあります。」
という質問の答えはとても参考になりました。
人にはそれぞれ境界線があること。その境界線に無断では入ってはいけないこと。
自分がすごく相手のことが好きだとしても、相手があなたを好きになる必要はないことなどが書かれていました。
相手を尊重しなければいけないことを知っていれば、将来デートDV被害にあった時に何かおかしいと男の子も女の子も気づくのではないかなと思いました。
デートDVってどんなこと?たとえばこんなこと。 | イーブルなごや
第4章男の子が知りたい女の子のからだ。
男兄弟だとなかなか知ることができないことが書いてあるのかなと思います。
女の子のおっぱいはさわるとどんな感じがするんですか?の質問は、思春期の男の子が想像するのかな?と思いましたが、さらりと回答も書かれていましたよ。
月経については、説明と、人によっては激しい痛みが生じてしまうことがあること。
相手が辛そうにしているときは優しくすること。お母さんが苦しんでいたら家事などを手伝ってあげてください。ということも書いてありました。
第5章男の子も性被害にあうんだよ
男の子も性被害にあう可能性があることが書かれています。
男の子だから大丈夫。と思うのは危険です。
意識を持つことが大切だと感じました。
性被害に合わないためにについては、女の子にも読んで欲しい内容でした。
相手にどんなことをしてもいいから、逃げること、そして必ず信頼できる大人に報告すること、あなたのことを責めたり叱ったりはしないよ。。と。
第6章 ほかにもっと聞きたいこと。
この中には男の子が女の子の話しや性の話をおもしろおかしく話してしまう子がいた時、自分は興味がなかったらどうしたらいいのか。。という内容も書かれていました。
そんなふうな話をする子は、ちゃんとした知識がなく未熟だと思うこと。興味がないことを伝えてもいいこと。それはおかしいことではないということなどが書かれていました。
また、ポルノ(AV)についても書かれていて、こちらも男の子には読んで欲しいなと思いました。
まとめ
どうしても日本では「性」について話すこと自体がタブーになっている風潮はまだまだあるのかなと思います。
でも「正しい知識」を持つことを教えることは、性被害、性犯罪、望まない妊娠などを防ぐ1つとなると思います。
また、思春期は心も不安定になる時期です、でもそれは当たり前のこと、そして相手を尊重すること、自分と相手が違っていてもいいことを知っていれば、誰かに何かを言われたとき、自分はおかしいのかもしれない?私は人とは違うかもしれないという不安が少しでも解消されるのではと思います。
この本の、ここを読んでほしい!と私が思った部分は女性として男性に知っておいて欲しいと思った部分が大半なのかなと思いました。
男の子の場合はもっと違う部分が気になるのかなと思います。
ただ、相手を尊重することの大切さ、愛が必要なこと、正しい知識を身につけることの大切さ、性に対して世の中には間違った認識をしている物や人がいることなどが書かれていて改めて、子どもの性教育の大切さを感じ取りました。
この本には、自分の体(性器部分)に何か異変を感じたら、信頼できる大人に伝えて必ず病院に行くことが記載されています。
病院に行くことは恥ずかしいことではなく、当たり前だということ。
とても大切なことだと思います。
娘が成長をして思春期になったときに、体に異変があったときに、私にすぐ伝えてほしいですし、病院へ行くことは恥ずかしいことではないことも伝えたいと思いました。
思春期の男の子にはもちろん読んでほしいなと思う内容でしたが、女の子も読んで正しい知識をつけてほしいと思います。
年少からの本はこちらがおススメです!