[4完]夫は昔、女の人だった。気持ちとからだ、その先にある「ありのまま」

前回のお話

からだときもちが同じセットではない人がいると息子のすばるくんに話したミヤさん。男の人と女の人が結婚するのが当たり前の世界だと、そうでない人はチグハグで変な人に見えてしまうかもしれないと伝えると、すばるくんは、自分が好きで「大きくなったらケッコンしよう」と言ってきたお友達のヨダカくんはチグハグな人なのかと聞きます。ミヤさんは、ママの考えだけどね、として「今日言われた一言で今までのステキな『ヨダカくん』を『変な子』っていう風に見方を変えちゃうのは勿体無いんじゃないかな?」とすばるくんに伝えました。

チグハグ[4]その先のありのままのお互い











すばるくんと話したことを聞いて、懐かしそうに微笑むご主人のミトさん。ご主人は昔、女性でした。
きもちが男性で、からだが女性。ミヤさんと結婚する前にミトさんは戸籍も名前も性別も変えて、二人は夫婦になりました。
二人とも、身内には理解してもらえなかったけれども、優しい友人に恵まれました。すばるくんは、その友人からの精子提供で授かった子だったです。

二人が四苦八苦していたころに比べたらずっと、そういうものに対する知識は広まってはいますが、自分ごととしてえ捉える感覚は、まだしばらく、もしかしたらずっと、人によっては一生、他人事のままかもしれません。

「すばるに結婚申し込むなんて、その子見る目あるね」と笑うミトさんに、ミヤさんも「そうだね。」と微笑んで返しました。

きもちとからだがチグハグでもそうじゃなくても、まだまだ未知数なすばるくん達の交わす視線が、チグハグのその先の、ありのままのお互いを見つめていけますように。

コハダさんさん
コロナ禍里帰り出産、そして引き続き里帰り先で育児中のコハダさんさんです!
アニメ好きのじぃじ、お茶目なばぁば、ダウン症の優しい弟に囲まれた日常を描いてます。

【第3回ママ広場コンテスト作品】

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未知のものに対して多くの人は恐怖心を抱くのかもしれないからこそ、正しい知識や情報を得ることが大切なのだなと思いました。
[ママ広場編集部]

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