「お留守番ひとりでできるよ。」と言った5歳息子
4歳頃から大人と同じことを「自分でやりたい」「ひとりでできる」と意欲を持ち始め、5歳になるとより難しいことにも挑戦する気持ちが大きくなっている息子。
ある日ひとりでお留守番できると言い出しました。
(見ていた恐竜の動画を中断したくないというのが大きかったのかも。)
ゴミ捨てに行って帰ってくる間3分。できた。
それまではマンションの1階ゴミ置き場に行って帰ってくるだけでも息子にとっては細い廊下を通って普段は閉まっている扉を開いて...というのが楽しいのか、喜んでついてきていました。
ところが、先日「ゴミ捨て行こう」と誘っても大好きなティラノサウルスの動画を観ていた息子は「ちょっとこれ見てからね。」と、一向に動く気配がありませんでした。
いや~。燃えるゴミは収集車がくるの早いんだよね~。
ティラノサウルスは少し停めておいて、帰ったらまた見れるじゃん。
すると息子は、「ボクね、お兄ちゃんだからひと~りでお留守番できるよ。」。
少し迷いましたが、動画を見はじめると集中してじっと座っているのを知っていたのでお留守番させてみました。その間、約3分。
「お帰りぃ。ボクね、コレ見てたんだぁ」と自信満々でテレビ画面と自分のおもちゃのティラノサウルスを比べていました。全く問題ありませんでした。
近所のドラッグストア往復ダッシュ10分。失敗。
数日経ったある日、「あ、味噌がない。買い忘れてた。」
家から徒歩2~3分のドラッグストアへ買いに行くことにしました。
息子に声をかけると、キラキラした顔で「ボクひと~りでお留守番できる!」
今日はゴミ捨てよりも遠いからもっと長い時間だよ、大丈夫?
「できる!ボク、恐竜見てるから。」
ドラッグストアで味噌だけ買って往復をダッシュしたら、多分10分で帰ってこられそう。
まだ明るい時間だし、挑戦させてみることにしました。
正直、自分一人で行った方が早いので留守番の方が助かるという気持ちがありました。
一番長い動画を選び、いつも一緒に行くドラッグストアで一つだけ買い物をしてすぐ帰ってくるからねと言って、おもちゃの時計で長い針がここまでくる間だけだよと確認し、以下の約束をしました。
・ひとりで外に出ないこと。
・キッチンとベランダにはいかないこと。(ベランダは手の届かないところで鍵をしました。)
・インターホンが鳴ってもドアを開けないこと。
「うん、やくそく。できるよ!」
徒歩2~3分の間には、歩道が無く狭いのに車通りのある場所と信号があります。
店の前に着いたものの、なんとなく心配で来た道を見ていると...
息子が元気よく走ってくるのが見えました。(なぜか楽しそうに...)
あ、信号がある!と慌てて走って戻る間に
息子は赤信号で立ち止まり、青になって右左を確認して走ってきました。
「ママ、ボクちゃんとできたでしょう?」と自慢げです。
お留守番をしていたけれど、やっぱり寂しくなって出てきてしまったと言う息子に、私は反省しかありませんでした。
信号の向こうで私を見つけていたら、息子はこちらに走ってくることに気を取られて赤信号で止まらなかったのではないかとか、5歳に10分も留守番させるなんてまだ早過ぎたとか、車や自転車だって通る道なのにとか、不審者がいたらとか...危険な妄想がグルグルして、冷や汗が出ました。
今まで一緒に出かけるたびに、信号の渡り方、信号のないところでも道の切れ目では左右を確認することを何度も繰り返し教えたことを覚えていてくれてありがとう息子!
息子はと言うと、留守番ができなかったというよりは、やっぱり寂しいからボクも行こう、お兄ちゃんだから自分でドラッグストアまで来れた、信号だってちゃんと渡れたという達成感の方が勝っているようでした。
心臓がバクバクするのをおさえて、「一人で信号を渡って車を確認して来られたね。それはえらかった。でもね、約束を守るのもお兄ちゃんだよ。」と言いました。
5歳0ヶ月の息子にお留守番はまだ早いのか?
今回はお留守番に失敗して反省しましたが、まだ早過ぎたとまでは思っていません。
少しステップアップをし過ぎました。
息子の場合は、まだゴミ捨てに行く間5分くらいの留守番ができたら大成功。
今思うと、ドラッグストアに出かける前に何度も「一人でホントに大丈夫?」「誰か来ても絶対にドアを開けない約束ね。」と言ったことが、かえって一人になった時に不安にさせたのかな。
留守番している間、動画を見ていれば集中できると思ったけれど、私が言い残した言葉の方が気になってしまったのかもしれません。
留守番は簡単なこと、楽しいことをしていたらあっという間だという雰囲気を作ればよかったのかも。
また、私が行き先を告げたからこそ、息子は自分も行けると思って出てきてしまったのかなとも思ったのですが、皆さんはどう思いますか?
ママがどこに行ったか分からないから帰ってくるまで家で待とうと考えるとは限らないし、ただ不安で外にでてしまい、私を探してウロウロしたら恐ろしいなぁ...私は必ず行き先を告げようと思っています。
5歳児の自立心とは
先日5歳になったばかりの息子。
1週間も前から祖母の家で予定しているお誕生日会が楽しみで楽しみで、
でもまだイマイチ時間や日にちがわからないので保育園から帰るたびに
「今日はお楽しみの日だよね~、僕のお誕生日だもんね~」と満面の笑みで言っては
「今日じゃないんだよ、あと5つ寝ないとね」などと言われて何度涙をこぼしたことか。
某教育研究所の先生がおっしゃるには、5~6歳児(年中・年長)にとって進級やお誕生日という節目のタイミングは「今日からお兄ちゃん・お姉ちゃんになったんだ!」といつも以上に自覚するのだそうです。
やる気に満ち溢れるこの時期には、家庭で新たな役割としてお手伝いをさせたり当たらな挑戦をさせる絶好のタイミングなのだそうですよ。
待ちに待ったお誕生日会を終えた息子も、「もう5歳だから自分でやれる!」ということが増えました。
もちろん私はこの5歳児の自立心を育み伸ばしたい!何をしたら良いのかというと、
育児アドバイスとしてよく言われているのは
・先回りしてやらない
・早く!と言わない
・他人(兄弟姉妹も含む)と比べない
何をするにも時間を多めに取っておくという私にはかなりハードルの高い試練が課せられたわけです。
それから、お兄ちゃんになったしやる気に満ち溢れているとは言ってもまだ未就学児。
やる気はあっても難しくて結果できなかったり、日によってはただただ甘えたかったりもします。
幼稚園・保育園で頑張っている子ほど、家ではわがままを言って甘えるのだそうですよ。
家なら安心してわがままを言えるとわかっているからなのだそうです。
保育園での息子の様子、先生に聞いてみよう...。
手帳に「今月の目標:早起き」って毎月書いている私。
私も母親5年生になったのだから、自分の目標はちゃんと守って息子のお手本になろうっと。