『1点でも高い点数を取りたい』
テストを受ける時。
程度は人によって差があれど、誰しもこう思っていると思っていました。
……でも、違ったんです!!
回答の空欄に衝撃! わからなかったら……書かない??
長男が持ち帰ってきた社会のテスト。
90点という高得点だったせいか、鼻高々で見せてくれます。
「がんばったね~!」
思いっきりほめつつ、間違ったところをチェックしていると……空欄が2か所。
難しかったのかな、と思って問題文を確認。
「~はどれですか? ア、イ、ウから選びなさい」
「食料自給率が100%以上の国をグラフの中から選びなさい」
すると、そこには答えを選ぶタイプの問題が2問(各5点)ありました。
……選択問題じゃん。
しかもそのうち1問は三択、むしろサービス問題!!
答えが分からなかったにしろ、なんで空欄なの??
「長男、これ選択問題でしょ。なんで答え書かなかったの?」
「えー? だって分からなかったから」
「分からなかったにしてもさ。選択問題なんだから、何かしら書きなよ」
「え、なんで……??」
「だって、書いておけば正解するかもしれないでしょ。
これなんてアイウから1つ選ぶだけなんだから、1/3の確率で正解もらえるんだよ!」
「?」
「こっちの問題だって、グラフにある5つの国から選ぶだけだよ。分からなかったとしても、いくつか書くべきじゃない?」
こう言っても、私の言葉には全然ピンと来ていない感じの長男。
「なんで、分からないのに書くの?」
「へ?」
彼曰く、
- テストは、理解したかどうかを確かめるためのもの
- 分からないところは空欄にしておかないと、どこが分かっていてどこが分からないのか、はっきしりしなくなってしまう
- だから分からないところは空欄でいいと思った
- 分からない問題を考えるのは面倒だし……(多分、9割はこれだと思います)
とのこと。
……なんか、最後の以外は立派そうに聞こえる。
でもあとで空欄を見直すんならまだしも、テストが返ってきた後も基本は放置しているだけだからな……。
言い訳が達者になっただけな気がします。
そこで、私としては、
- テストは全力を尽くして取り組むべき
- 全力とは運も含む、運も実力のうち
- わからないといって問題を途中で投げ出さない
- テストは周りの人より良いスコアを取ることで勝敗が決まるゲームのようなもの
- テストの時間が終わるまで、あきらめないこと(なるべく空欄で提出しないこと)
と説明しました。
この考えが正しいかは分かりませんが、今後、中学生以降になれば受験を始めいろいろな試験などを受けることになるのは明白。
今から、点を取ることに貪欲になってほしいと思っています。
1点が合否を分けることも多々ありますからね。
それにしても……。
「テストで点を取るためにあがく」
なんてことは、みんなが当たり前にやるものだと思ってましたが。
まさかその必要性を説くところから始める羽目になるとは、我が子ながら長男の思考にびっくりしました。
話し合い後……長男が足掻いた結果は??
その後、長男が漢字テストを持って帰ってきました。
長男は漢字が大の苦手。
10点満点中1点を取ったことも数回あります。
でも今回は、
「最後までがんばって考えたよ」
と誇らしげな長男。
70点……抜群に良いとは言えない点数ですが、空欄は無し。
つくりだけ書いてあったり、偏が間違っていたりはありますが、奮闘の跡が答案からも見て取れます。
彼なりにがんばった形跡が見えて、とてもうれしくなりました。
「約束通り、あきらめないでがんばったね」
というと、長男もニヤリとうれしそう。
「じゃあ、間違ったところは練習しとこうか」
長男のクラスの漢字テストの裏面は、マス目が印刷してあり、間違えた字を練習できるようになっているのです。
「“留学”は書けたのに、“留守”は×か。確かに、「す」と読むのは難しいもんね」
そして一つずつ答案を見ていくと……衝撃の間違いが。
★問題:しみずがながれる
☆解答:清水が流れる
長男の解答が……こちら。
し……死水!!
悪臭が漂ってきそうな、全くもって流れてほしくない字面!!!
先生も、傍線(間違いを指摘してくれています)を引くときに笑ってしまったのか、ここだけ線がぶれてる(笑)
「長男くん。清水っていうは、清く澄んだ水のことだからね。
死水って、そんな淀んだ水じゃないから。全然違うから」
「そっかー。『し』って読む時、死か紙で悩んだんだけど紙の水って変じゃん?」
「……死の水も十分変だと思うけども」
「え~?? なんか、そんな言葉聞いたことある気がしてさ」
「……それって『死に水』では??」
長男が「死に水」という言葉を知っていたかはともかく。
まずは『テスト中は最後まであきらめない』という習慣が、このままついてくれればいいなぁと思います。
腕に落書きと思ったら……頭が良くなるおまじないだった?!
そんな長男の腕に、真っ赤な落書きを発見。
『1+1=2』
が、左腕にぐるっと3か所書いてあります。
「何これ?」
「あ、これ? 頭が良くなるおまじないなんだって~。
好きな計算を赤ペンで腕に3回書いておくと、頭が良くなるんだって!」
「……なんで、『1+1=2』って書いたの?」
「え~?? 簡単だから! ●●と〇〇も書いてたよ!」
友達とおそろいとのことで、うれしさ全開の長男。
なんだろう。
この、あふれ出る「おバカな感じ」は……(笑)
残念ながらせっかくのおまじないも、長男の腕を見ると、なんか全然効果なさそうに感じちゃいます。
小5になり、土日も友達と遊ぶばかりで親の相手をしてくれなくなった長男。
ここ最近で背がぐぐっと伸び、声変わりも進み、なんだか大きくなってきたなぁと思っていましたが……。
おバカさ健在、まだまだコドモですね!
主人曰く、「男は中学生になると色気づいてガラッと変わる」とのことなので。
今はこの残り少ない「おバカなかわいさ」を全力で楽しみたいと思います。
(ほんとにガラッと変わってくれるのか心配でもあります)