兄弟姉妹がいないと娘ちゃんがかわいそうよ。
ひとりっ子だとワガママに育つしね。
兄弟姉妹がいると我慢を覚えるから。
散々言われた言葉です。
親戚や近所の方々・・兄弟姉妹がいるママさん。
こんなに言われるのかと思うほど言われました。
それでも・・
娘を見ているとなんとなく世間で言われているひとりっ子のイメージとは違う気がするんだよなーと思いつつ
周りから言われる言葉を気にしてしまう。
そして手に取ったのがこの本でした。
ひとりっ子の育て方
この本は、「友だちづくりの力」「自分づくりの力」「つらいことがあっても立ち直る力」などなどが書かれていました。
読み終わった後の感想としては、「腑に落ちた」という感じ。
まず、第2章に書かれている部分。
愛を独占できることが子どもの心の安定につながる
ひとりっ子はあまりガツガツしておらず、ゆずることができる。という部分でした。
この部分
一般的なひとりっ子=ワガママなイメージと異なると思いませんか??
ひとりっ子の一般的なイメージは、兄弟と取り合うことがなく全部自分のものだからゆずり合うことができない。や全部自分のもの!!と言ってしまうという感じじゃないです??
でも違うんですよね。
娘は、お友達の姉妹がお菓子の取り合いをしていると、自分のお菓子をあげてケンカの仲裁をしたり、誰かが意見を譲らなかった場合はその子の意見に同意している姿がありました。
もっと自己主張してもいいんじゃ??という心配もありましたが、
いいの?と聞くとお菓子はまた食べることができるし、その子がどうしてもやりたいならそれを優先させればいいと思うと。
それは
ひとりっ子は親の愛情を独占できるため心に余裕があると記載されていました。
我慢したり、ほかの子の圧力に負けて言っているわけではないとのこと。
この言葉をみて私はホッとしました。
よかった。愛情を感じてくれているんだと。
「ずるさ」がない。やひとりっ子は真のクリエーターという部分も。そうそう。と思う事がとても多くありました。
また、異年齢交流がひとりっ子の財産になるという部分。
フルタイムで働いているので育休明けから娘は1歳から保育園に通っていました。
そして周りから言われる言葉が・・・
子どもを遅くまで保育園に預けていてかわいそう。
子どもはママと長く一緒にいたいはずなのに・・・。
定型文のようによく言われました・・
娘が小学生になり言われることもなくなりましたが、やっぱり寂しい思いをさせていたのかな・・という気持ちがないわけではありませんでした。
でもこの本に書いてある言葉を読んで、あっ。この子の成長のためにもよかったんだ。って思えました。
それからこれは私自身のこと・・・
きょうだい間の競争は、人生最大のリスクの部分。
親自身が優劣をつけているつもりはなく「単なる違い」を見ているだけであっても子どもたちの心には「勝ち負け」の意識が残り、コンプレックスが植え付けられてしまう。
という部分でした。
この部分、私自身のことだなと思ったんです。そして私は「負け」を感じてコンプレックスを持ってしまった側。
両親は優劣をつけたつもりはなく姉と同じように、平等に育てたはずなのに私は姉のように育たなかったんです・・・。
自分が親となった身からすると、できる姉と同じように育ててもダメなんじゃ・・。
姉のようにできなかったらできない私が育つように導いてくれていたら違った人生がおくれていたんじゃ・・なんて思ったりします。
今の生活に悔いなどはないのですが・・・
自分の気持ちの部分が解明できたことは私にはとても大きかったです。
この本は、子どもの自己肯定感を育てる内容も書いてありますが、それよりも親の自己肯定感を上げてくれるような本だな。と思いました。
周りから言われる何気ない言葉にも影響を受けてしまい心配になってしまうことはどうしてもあると思うんです。
そんな時、この本を手に取って。よし!大丈夫。って思うことができるといいなと思いました。