うちの子がメイクに興味を持ち出して・・大人の真似をしてスキンケアを使いたいと言いだして・・こんな経験有りませんか?今回は、そんな子どものメイクについて美容カウンセリングの経験もある、株式会社H.N.Y.代表取締役 紫関奈保実さんに伺いました。
子どもがメイクをしたい!と言ったら?
結論から言えば私は「賛成派」ではありません。
何故なら全ての化粧品はどれだけ肌に良いといわれていても、外から付けるものだと言い続けてきたからです。
しかし一方で「化粧品が起こすミラクル」も沢山目の当たりにしてきました。
化粧品の数は少なくして、洗顔を忘れずに行う。
お子さんも親御さんも、それさえ理解していればなんら問題がないと思います。
子どもがお小遣いでメイク品を買いたい!と言ったら?
今は100円ショップでも手軽にコスメが買える時代です。
この商品はいけないというのは一概には言えませんが、大切な事は万が一肌に合わなかったら直ぐに使用を止める事です。
また、お子さんには年齢に応じた化粧品を使うことをおすすめします。
どんな商品でもそうだとは思いますが、基本的に化粧品は値段に見合った商品であることが多いです。お子さんが購入できる範囲のものであれば、香料やアルコールは刺激となることがあるので注意したり、アレルギーに由来する原料が使われているものは避けることをお勧めします。
また、大人にもいえますが、赤み(発赤)・かゆみ・吹き出物・ニキビなどが見られたときはすぐに使用を中止し、お医者さんへ行きましょう。
こんな時には要注意!
子どもの肌は乾燥しやすいので注意が必要です。
子どもの肌がカサカサする原因は、乾燥肌によるものも多いです。乾燥肌とは、肌の水分や皮脂が少ない状態のことをいいます。子どもも大人も、肌のうるおいが不足してしまうと乾燥肌になってしまいます。子どもは特に乾燥肌になりやすいといわれているため、しっかりとケアをすることが大切です。
※肌のうるおい不足による乾燥肌
乾燥肌は全身に起こる場合もありますが、特に皮脂の分泌が少ないひじや膝、すねなどに見られやすいです。また、口もとや頬、目の周辺などの皮膚の薄いところも乾燥肌になりやすい部位です。
乾燥肌は、空気の乾燥や保湿ケアの不足、寒さや摩擦などの外部刺激によっても起こり、寒くなりはじめる初冬にかけては注意が必要です。エアコンによる空調も乾燥肌への影響が大きいので、これから紹介する対策がおすすめです。
※乾燥肌になりやすい子どもは皮膚のバリア機能が未熟なため、大人よりも乾燥肌になりやすいといわれています。大人よりも肌のうるおいを保つ皮脂の分泌が少ないことも、原因のひとつです。皮膚のバリア機能が整っていない肌は、水分を保ちにくい状態です。自分でスキンケアを行うことは難しいものです。大人が子どもの肌のカサカサに気付き、肌トラブルを予防するための対策を講じてあげることが大切です。
(1)しっかりとした保湿ケア
入浴後は肌が乾燥しやすい状態です。お風呂で温まったら脱衣所で水分を拭き取り、すぐにしっかりとした保湿ケアを行いましょう。
子どもの皮膚はデリケートなので、低刺激なケア用品を選んであげましょう。お風呂上がりに水分を拭き取ってから5~10分以内に塗ってあげると良いでしょう。子どもの肌のカサカサが気になるところに使ってみてください。
(2)室内の湿度を保つ
子どものカサカサ肌への対処法として、室内の湿度管理も重要です。室内の湿度を40~60%に保つのがおすすめです。湿度計を確認しながら、湿度が40~60%になるように配慮しましょう。
特に冬場にエアコンを使用すると、より空気が乾燥しやすくなるので、加湿器や加湿機能の付いたエアコンなどで湿度をコントロールしてください。肌にやさしい環境づくりを目指しましょう。
いかがでしょうか?
簡単だな、と思っても実際に続けるとなると、それなりに大変です。お子さんの肌のためにも、適切な環境でスキンケアをしてあげてくださいね。
[執筆者]
紫関 奈保実
[プロフィール]
形成外科リハビリチームへの参加やボストン留学経験を経て、大手化粧品メーカーの国際部にてアジア圏におけるカウンセラー・美容技術の教育を担当。
美容健康業界に44年間携わり、化粧品製品開発並びにデザインを始め、栄養学・大脳生理学など多岐にわたり担当。
大手メーカーの秘書室勤務も経験したことも。
現在は株式会社H.N.Y.の代表取締役として、化粧品の開発や美容関連のスクール事業の展開などに従事している。
美容師国家資格。東京都主宰、外国人おもてなし語学ボランティア登録者。
株式会社H.N.Y.
https://www.hny-jp.com