仕上げ磨きを痛がったり嫌がってしまったり、そんな時はどうすればいいの?そんな悩みについて、今回は五反田駅前歯医者院長、大木 烈先生に伺いました。
歯肉炎とはこんな症状です!
歯肉炎とは、歯ぐきに炎症が起こることです。
主に食べ物を餌にして繁殖するバイ菌が原因です。歯と歯ぐきの間には溝があります。普段はそこに溜まった汚れを流すように、溝から汗のような液体が常に流れているため、溝が塞がることはありません。
しかし、その溝が食べかすやバイ菌で塞がれてしまうと、溝が塞がってしまいます。すると液体の流れが停滞してよどみ、汚くなります。そしてそこにバイ菌や液体が溜まり、歯ぐきが腫れます。
つまり川の流れを堰き止めると川がよどむということと、同じことが起こります。それが歯肉炎です。

仕上げ磨きが「痛い!」ときは?
お子さんが痛いと言うときの原因は4つあります。
1つは歯ブラシのサイズが大きすぎるか、毛が硬いか。
2つ目は磨く力が強いか。
3つ目は当てるべきところに歯ブラシが当たってないか。
4つ目は歯茎の炎症が強いか。
それぞれに思い当たることがないか、一度確認してみましょう。
痛みをやわらげるには?
上記の1つ目に対しては、お子さんの歯に対して歯ブラシの大きさを合わせましょう。前歯2本分くらいが磨ける大きさで大丈夫です。毛の硬さは普通以下がいいです。
2つ目に対しては磨く力をやさしくしましょう。歯ブラシを当てたときに、毛先が広がるほど押し当てるのは力が強すぎます。
3つ目に対しては、歯ぐきに直接歯ブラシをゴシゴシ当てると痛みがでるので、歯と歯ぐきの間にやさしく当てましょう。
4つ目に対しては、歯ぐきの炎症をとにかく柔らかめの歯ブラシで落ち着かせてから、通常のケアをしましょう。
このまま様子を見続けても大丈夫?
歯茎から出血があればほぼ間違いなく歯肉炎です。そのまま放置しても良いことはひとつもないので、早期に受診しましょう。
また、とにかく間食と歯ブラシのタイミングはとても重要です。できるだけ、食べ物を食べた後は歯磨きができるように気を付けてあげましょう。
子どものうちからそこをしっかりしておけば、将来自分の子どもが歯に悩むことは激減するでしょう。
小さなころから歯磨きの習慣をしっかりとつけてあげてくださいね。
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