【歯科医師に聞いてみた】子供の歯の矯正はいつから?デメリットもしっかり聞いてみました。

最近気になってきた子どもの歯並び、でも相談するほどでもないのかも・・・?そんなもやもやについて、今回は岡本歯科医院院長、岡本徹先生にお伺いしました。

子どもの歯並びが気になったとき、どうすればいい?

お子さんの「歯並び」って気になりますよね。誰もが芸能人のようなキレイな歯並びに憧れるものです。
ただ「歯並びが悪い」といってもいろいろなタイプがあり、一般的には「出っ歯(上顎前突)」、「受け口(反対咬合)」、「八重歯・乱ぐい歯(叢生)」、「開咬(噛んでも、特に前歯が噛み合わない状態)」などが挙げられます。
こうした状態ですと、見た目だけではなく、「食べ物がよく噛めない」、「虫歯や歯槽膿漏になりやすく、歯の寿命が短くなる」、「口臭の原因になる」、「アゴの関節に負担をかけてしまう」などの悪影響を与えます。
そこで、もし、お子さんの歯並びが悪いと思ったら、一度、歯科医院で矯正歯科治療について相談してもらえればと思います。

歯科矯正っていつからできるの?


基本的に矯正歯科治療は成長・発育の時期に行うのが良いとされていますが、状態によって治療を始める年齢や時期が異なります。幼児の場合は治療自体が困難な場合もあり、ある程度分別のつく年齢からが好ましいといえます。その意味で小学生から中学生のときに治療を開始することが多いですが、「乳歯だから放っておいて問題ない」ということはではなく、やはり一度歯科医院にて相談してもらえればと思います。
また、幼稚園児や小学生になっても指しゃぶりを続けていると「出っ歯(上顎前突)」や「開咬」の原因になります。なかなか治せない「癖」ですが、無理に止めさせるのではなく、お子さんの不安・ストレスを取り除くよう環境を整えてあげると良いかもしれません。



歯科矯正のデメリットって?

矯正歯科治療は、顎や歯を動かすことによって歯並びを整え、咬み合わせを改善することで、健やかな人生を送っていただくためのものです。見た目も改善され、笑顔に自信を持つことが出来るようになります。
しかし、「少しずつ顎や歯を動かすために、長期間の治療となる」、「基本的に保険が適用されず、自費すなわち患者さんの全額負担となるため、高額になることがある」、「装置を装着するため痛みや圧迫感があり、ストレスとなる場合がある」、「歯並びを整え、咬み合わせを改善するためやむを得ず、健康な歯を抜くことがある」といった治療のデメリットもあります。
こうしたことを十分理解したうえで、専門医のもとで十分説明を受けてから治療するかどうかを決めることをお勧めします。

[執筆者]

岡本 徹(おかもと・とおる)先生
(公社)東京都大田区大森歯科医師会監事
東京都歯科医師連盟専務理事

[プロフィール]
東京医科歯科大学歯学部卒業後、さまざまな歯科医院での勤務経験の後、平成27年より岡本歯科医院院長へ就任。「継続は力なり」を座右の銘とし、生後数ヶ月の赤ちゃんからご高齢の方まで気軽にご来院いただける「地域のかかりつけ歯科医」を目指し、日々取り組んでいる。また、「患者さまファースト」を大切に、すべての治療を院長が一貫しておこなっている。
趣味は剣道(教士七段)・読書・映画鑑賞。

岡本歯科医院 ホームページ
https://www.okamoto-d.net/

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