冬休みに入る前に、子どもたちの小学校では個人面談(先生と親の1:1)があります。
夏休みに入る前にもあったので、それ以来の先生との面談です。
長男(小5)は、数回先生から電話をいただいていたので何となく話しの内容も想像できるのですが、長女(小3)の方は、先生とお話しするのは夏以来。
長男の方はともかく、長女に関してはあんまり心配していなかったのですが……。
要領が良い=努力してない? 『一生懸命さ』って、何なの??
「長女さんは、理解力があり勘もよく、学習に対する能力はとても高いです。でも、一生懸命さが足りません」
(……一生懸命さ???)
問題児の長男に比べると、長女はしっかりしていて要領もよく、今まで先生に注意されることはほぼありませんでした。
クラスのお姉さん的存在、まとめ役などと言われることもしばしば。
具体的には、
- 授業を聞くとささっとできてしまうので、課題に真剣に取り組まず、さっさと終わらせて退屈そうにしている(終わった後机に突っ伏してしまうそうです)
- みんながまだ課題に取り組んでいるのに「簡単でつまんない」と言ってしまう
- テストもささっと解いてしまい、見直しをせずに、やっぱり突っ伏しているか、ぼやーっと外を見ている
という感じのようで、先生曰く
「同じ90点でも、ぎりぎりまで考えて見直して頑張っていた子と、最初の10分ほどでやり終わり、残りの時間をぼーっと過ごしていた長女とでは、同じ評価はできない。努力すること、一生懸命やることの大切さを学ばせたい」
とのこと。
確かに、周りの子ががんばっているにもかかわらず「つまんない」と声に出し、クラスの士気を下げるようなことを言うのは良くないと思います。
でも、先に課題が終わるということは、最初の時間に他の子より集中して(先生の言葉を借りるなら「一生懸命」やって)終わらせただけなのでは?
それに、もし先に課題が終わってしまって暇になっているなら、何か次の課題を与えてほしいとも思いますし、テストのところはどうなんでしょうか……。
90点は90点でしょ、とも思います。
確かに彼女の失点はケアレスミスが多く、見直せば100点取れたんじゃないかと思うことも多いですが、「見直しができない」もしくは「100点取ろうという気持ちが足りない」ところも含めて本人の実力で、現在の彼女が精いっぱいがんばった結果なのでは、という風に親としては思ってしまいます。
また、長女は絵が好きなのですが、図工の時間にも先生と一揉めあったよう。
長女の近くの席の子に、先生が絵のアドバイスをして、実際にその子の筆を取って「こんな色のほうがいいんじゃない?」と画用紙に描いてみところ、
長女が
「先生、そんなことしたらそれは先生の絵になっちゃうからやめて。それは、〇〇ちゃんの絵なのに」
と言いだし、先生は困ってしまったらしい。
「長女さんは、自分の作文や絵などの作品に、すごく強い思い入れもこだわりもあるタイプですね」
と、少し面倒臭そうな感じで言われてしまいました。
……自分の作品にこだわりがあるって、当たり前じゃない??
むしろ、そのこだわりこそが『一生懸命さ』の現れなんじゃないの???
そもそも、生徒の絵にアドバイスぐらいならまだしも(よっぽど子供が悩んでいるとき以外、私はこれも不要だと思います)、実際に先生が描いちゃうってどうなの?! と、私も思ってしまいます。
まだ小3だし、本人の好きなように、のびのび描けばいいんじゃないでしょうか?
色が合ってなくても、デッサンがおかしくてもいいじゃないか!!
図工は絵の技巧を習う時間ではないでしょうし。
ただ親としては、それを先生に直接言ってしまうところに、娘の幼さを感じてしまいますが。
わざわざ先生に、揉めそうなこと言わなくてもいいのに(笑)
結果と課程、どちらが大切なのか。私が子どもに伝えていること
読書が好きで大人びた長女は、特別に賢い子というよりは、早熟な子なんだと思うんです。
私自身もそうで、
母に「あんたは賢い子なんかなぁと思ったけど、早生なだけやったね(笑)」
「小さいころから一端の大人みたいにしゃべってた」と未だに言われるので、似ているのかなと。
長女も口が達者で、母である私が「カッチーン」とくるような物言いをすることも多いです。
でも、それも個性なんじゃないでしょうか。
『子供らしく一生懸命頑張る子を評価したい』
という先生の考えを否定するわけじゃないですが、長女も頑張っていないわけではない。
学校での理解が早いのも、自宅でチャレンジを使い予習してしまっているからであって、彼女なりに努力はしているのです。
長女はプライドが高く、努力を見せたがらないタイプなので、さらっとやっているように見えるかもしれないけど……。
日本人は分かりやすい「努力」が好きですよね~。
大人の世界でも、同じような仕事量なのに、毎日遅くまで残業する人が評価されて、自分の仕事を定時でさくっと終わらせる人はあまり評価されないなんて話も聞きます。
過程が大事か、結果が全てか。
もちろんどちらも正しい。
でも私は、基本は『結果が全て』と考えています。
ただ、結果が出なかったとしても、その過程(努力したこと)は無駄にはならない、とは思います。
『試験勉強をどんなに頑張ったとしても、結果が至らなければ合格はできない。でも、どんな結果であっても、勉強をしたこと自体は無駄にはならない。』
ってことじゃないでしょうか。
そして、ダメだった時に「なぜ結果が出なかったのか」の反省や分析をして「次に結果を出せるよう備える」のがいちばん重要だと思うのです。
主人も近い考えなので(というか主人の方が結果至上主義かも)、長女に夫婦の考えが伝播していないとは言えません。
たぶん、長女の行動にそれが表れてしまい、どうやら今回の担任の先生とは、その辺りが合っていないのでしょうね。
先生と生徒といえど、相性というのはあるでしょうし、長女が生意気なのも否めないので、今期の成績が下がってしまうのは仕方ないのかもしれません。
でも、でも。
同じ点数なのに、先生の主観で「一生懸命やってないからダメ」っていうのはどうなの……??
個人面談の内容を、長女にどう伝えるか、悩んでしまいます……。