最近気づいたのですが、4歳息子が会話の中に
「はずかしい」というワードを使うようになりました。
例えば、マンション内ですれ違った管理人さん(60代くらいの男性)に挨拶ができなかった息子に
後から、どうして元気よくこんにちはって言えなかったの?と聞くと
「だってさ、恥ずかしかったもん。」
また、保育園でどうやら気になる女の子がいるらしく、嬉しそうに
「今日はね、アイツがいたんだ~うふふ。お名前はね、わからないの。」と言うので
あなたのお名前は?僕はトラだよって言えばいいじゃ~ん。
「だってさ、恥ずかしかったもん。」
こんな感じです。
でも、息子が恥ずかしがり屋かというとそうでもありません。
公園で知らない子の中にぐいぐい入っていくこともあれば、
お買い物中に全く知らない女性に「これなぁに?ぼくねぇ、公園行ったんだぁ。」などと話しかけたり。
同じ保育園に通う子のパパママさんにも、あるご夫婦には積極的に話しかけに行くと思ったら別の人にはモジモジ...
恥ずかしいと思ってしまう対象に性別や年齢は関係ないようで、私にはポイントがさっぱりわかりません。
今日は特に挨拶ができないことでモヤモヤしていた時のことを書きたいと思います。
挨拶は絶対だ!を押し付けていた私。
私は小さいころから母に「人に会ったらニッコリ笑ってご挨拶よ」と言われて育っています。
それに加えて学生時代に運動部だったことが大きく影響していて、挨拶は相手の目を見て大きな声でするのが必須。
なので、息子が挨拶にモジモジしてできなかったり消えそうな声しか出なかったり相手の顔を見ていなかったりすると、なんともじれったいというか、もどかしい気持ちになるのと同時に自分の躾がうまくいっていなかったのだと自分にガッカリする気持ちもありました。
「挨拶できないなんて恥ずかしいよ。」
「大きな声で!」
「挨拶は?した?」
「人に会ったら何て言うんだったっけ?」
つい言ってしまっていました。
でも本当は、頭の中ではこんな風にも考えていました。
こんなことを言ったって直ぐに挨拶できるようにはならない。
多分、言い方はこれじゃない、できるようになるアプローチ方法はこれじゃない。
恥ずかしさを克服するにはどうすればいいのかな、挨拶だけは恥ずかしいじゃダメ。
そんな中、「息子は時々なぜか挨拶ができない」「挨拶は小さい時からの躾が大事、絶対にできるようにさせなくちゃ」と自分で自分を苦しめていた気持ちを解放してくれた記事があるので紹介したいと思います。
参考になった記事、一つ目。
まずは、日本の育児情報サイトから。
知らなかった。『4歳の壁』というものがあることを。
4歳は精神的急成長により、心が揺れているというのです。
4歳を過ぎると、大脳の発達が進むことで、時間軸や空間軸への理解が深まっていきます。
脳や心が急速に発達する過程で、その内部の変化に戸惑いを感じる子もいます。そして、その興奮状態の処理がうまくできないと、グズったり、暴れたり、泣いたりしてしまうことがあるのです。
とても参考になりました。
自分の事が中心だった3歳までから成長して他者の気持ちを推測できるようになり、
人によって、または状況や自分の不安な気持ちなどがあって挨拶すら少し躊躇してしまうことがあるのかな。
そう思えるようになったので、
普段、夫や私が他人に会った時に挨拶するのを見ていればいい。
家ではおはよう、いただきます、ありがとう、おやすみなどちゃんと言えるのだから、挨拶ができないわけではない。
そう考え、挨拶は強制的にさせようとするのをやめてみようと思えるようになりました。
参考になった記事、二つ目。
次に紹介するのはアメリカの情報サイト「Family Volley」で見つけた育児記事になりますが、具体的に書かれていて「私も気を付けよう」と思いました。
特に私が参考になった部分を抜粋します。
When your child gets asked a question, and refuses to answer, the last thing you want to say is "he is just shy". The more you say it, the quieter your child will become.
(お子さんが何か聞かれて答えるのを躊躇していると、つい「この子恥ずかしがり屋なの」と
言ってしまいたくなりますね。でもそう言ってしまうと、お子さんはどんどん話せなくなって
しまいます。)
子どもって大人の話をよ~く聞いていると感じることはありませんか?
息子は夫や私の口調やよく言っているフレーズをそのまま真似して言うことが多くハッとさせられます。
何らかの心の中の揺らぎがあって私が期待するように他人と話せないでいる息子の前で、息子が何も言いださないうちから私が「恥ずかしがり屋なの」と決めつけて、しかもわざわざ他人に発表する必要はありませんよね。
他人の前で「恥ずかしがってないで!」「恥ずかしいの?」と発言するのは絶対に止めようと反省しました。
また、この記事では他人から「あら、恥ずかしがり屋なの?」とレッテルを貼られた場合は否定して「チョット今は話す気分じゃないだけよ」と親がフォローしてあげましょうと言っています。(←素敵。)
また、恥ずかしがっている子どものことを親が恥ずかしいと思ったり他人にどう思われるか考えることは止めましょうと言っているのが以下の部分です。
It can be embarrassing to have our 4 year old hiding behind our legs, refusing to talk to our friends, or co-workers. We think it makes us appear like we don't have control over our children, or that they don't respect us enough to OBEY. Or that we haven't taught them. We have to get over those thoughts. If others judge, it is their problem. We know our children best. We need to do what is best for them. Don't let what others think affect our actions.
((親の)友人、同僚などに会った時、4歳の子どもが恥ずかしがって親の後ろに隠れてしまったり
話したがらないと躾がなっていないと思われるのではないかと考えがちですが、
そのような考えは捨てましょう。そう思われたのならそれは思った人の問題。
お子さんの事を一番わかっているのは親のあなたであり、子どもにとって最善の事をするのが
必要です。他人の考えに惑わされないで。)
落ち着け、自分。
母に小さいころの自分の事を聞いてみたら、年少さんくらいまでは私も引っ込み思案だったそうです。
今はというと、おそらくその面影は微塵もないでしょう。
私もきっと、成長する過程でコントロールの術を覚えたのですね。
将来、息子にはこうなって欲しい、これは大切、など期待することや親としてこれだけは躾けておきたいことなど、色々あります。
でもそれらを息子に伝えていくのが「今すぐ全部」なのか、「少しずつ」なのか、「もう少し精神的に成長してから」なのか、私自身が落ち着いて考える必要があるし、自分で自分を焦らせる必要はないなと思ったら気持ちが楽になりました。
息子のタイミングってもんがあるもんね、きっと。
今やろうとしていたことを「早くやりなさい」と言われてやる気がダダ下がりになる気持ち、わかるもん。
うちの子どうしてご挨拶できないの?とか、子どもの恥ずかしがり屋を克服したいと思っていらっしゃるパパママさんとシェアできたらいいな。