弟と飲んでいる時にかかってきた「営業事務 宮下レイ子」からの電話、「会社の子」にしては長くない?と様子を見に行ってみると、「泣かないで」「頼ってくれてうれしい」「照れる」と・・仕事の話とは到底思えず・・。席に戻った弟にたずねると「俺の営業をサポートしてくれている」とあっけらかんと話すものの、「こんな時間まで仕事なの?」と腑に落ちずイライラが募るのでした。
他人の幸せを壊す相談女[4]「男として」を刺激されまんざらでもない弟
頻繁にかかってくる電話にまんざらでもない弟を見て、
「それさぁ、あんた狙われてんじゃないの?」
そう言って弟をギロッと見ると、
「ないない!」と大きく首を振りながら
「レイ子さん彼氏がいるし・・ただ、あまりうまくいってないみたいで・・
たまに相談に乗ってるだけ!俺にしか相談できないらしくってさ」
とシレっという弟に
「おいおい・・」
とこっそり突っ込みを入れつつ話の続きを聞いたところ、
「それに・・初めての部下だし、俺のこと、頼ってくれてるし・・
なんとかしてあげたいじゃん・・『男として』さぁ」
ん?
イヤ・・なぜに男として?
疑問も残しつつ、姉として言わなきゃいけないことを言わなければ!
「あのさぁ、ゆかちゃんも子育てで大変なんだから、家族を優先しなよ!」
そう言うと
「そんなの当たり前だよ!」
と答えはしたのですが・・
ひとまず、この日はこれでお開きとなり、帰宅した後、報告メールを義妹ゆかちゃんに送ることに。
「初めてできた部下に頼られて、ちょっとはりきっちゃってるぽい・・
ただ、相手がちょっとあざとくて厄介な感じ。レイ子って子で20代みたい。注意はした方がいいかも・・」
すると、
「そうですか・・最近家にいるときも連絡がきてて、
ちょっとイヤだなって思うんですけど、まさひでさん隠さないから・・
もうしばらく様子をみてみます!」
とゆかちゃんから返信がありました。
ところが・・
[5]に続きます。
「他人の幸せを壊す相談女」は毎日更新します。お楽しみに!
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本・編集]ママ広場編集部 [作画]dechi