初恋こじらせ夫[19]「お前の尺度で考えるな」浮気を認めず疑った妻を否定


夜遅く帰って来た正志さんに「聡子さんと浮気してるってこと?」と問い詰めた理恵さんに「浮気なんてしてない!」と力いっぱい否定した正志さんが、「何より、聡子が浮気なんかするわけないだろ。総一郎も俺も、絶対にそんなことさせない。お前の尺度でものを考えるなよ!」と強い口調で責め立てると、「じゃあ、週末その『多田家』で何してたの?」理恵さんがさらに聞き返しました。

「聡子は車ないから、車出したり家の片づけを手伝ったり、総一郎と多田家本家の手伝いしたり・・。あとは航くんの相手もしてた」と平然と答える正志さん。

理恵さんが「それは、自分の家庭をほったらかしにしてまですることなの?」と言うと、「だって聡子が困ってるから・・」正志さんの言葉を聞いた理恵さんは、「正志が何したいのか全然わからない」と心の中で呟きました。

そして、「・・あなたは聡子さんのことが好きなの?」とたずねると、「俺は・・聡子を支えたい。聡子は俺にとってずっと憧れだったんだ」と真顔で答える正志さんに、「それは、私やリマより大切だということ?」理恵さんがそう言うと、「・・・」正志さんは黙ってしまいました。

「浮気はしていない。でもずっと憧れていた初恋の人。初恋相手って、結婚相手よりも娘よりも大切になるのかな・・」と考え込む理恵さん。

正志さんの何とも言えない答え方に、「まだ、『聡子さんと付き合っている』とか、『聡子さんを好きになった』とか言われた方が・・」とモヤモヤがおさまりませんでした。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
脚本:船井 秋 編集:ママ広場編集部
作画:dechi