初恋こじらせ夫[11]正論らしいことを言えばいいと思うな


日曜日の夜、理恵さんは我慢の限界がきて正志さんに「あのさ・・・この土日の態度なんなの?」と言いました。
するとスマホをいじりながら「は?急になに」と言う正志さん。
理恵さんは「リマも私も、聡子さんや航くんと比べられて気分悪いんだけど」とハッキリと伝えました。

それを聞いた正志さんは「別に比べてなんかない。事実を述べているだけだ。」と言いました。
「真実って・・・それがイヤなの!」と理恵さんは言い返しますが「はぁ~・・・恵まれた立場にいるくせに、そういう考えしかできないんだな・・・理恵は。」と呆れた様子で言われてしまいました。

どういう意味か理恵さんが聞くと「聡子は1人でずっと頑張ってるんだぞ?航くんだって父親が恋しいのかもしれないのに我慢しててさ・・・」と語る正志さん。

「そうだったとしても、あんな態度娘にとる?100歩譲って、私のことはいいよ。でもあなたは、リマの父親なんだからリマにあんな態度を取るのは違うと思う。」と理恵さんはズバッと正論を言いました。

すると、正志さんは大きなため息をついて「そうやってリマを出して、正論ぽいこと言ってれば俺が黙ると思ってんだろ」

「俺にいてほしいと思うんならせめて居心地のいい家を作ったりできないの?主張ばっかりするなよ。みっともない。」

「理恵と違って聡子はそんなことしない!」と結局理恵さんと聡子さんと比べた正志さん。
理恵さんは全く理解しようとしない正志さんにショックを受け「・・・もういい。寝る。」とこれ以上言い合うことをやめたのでした。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
脚本:船井 秋 編集:ママ広場編集部
作画:dechi