実家よりも妻と子どもを選んだ夫

私にぞんざいな扱いを受けているユキヒロを不憫に思った義母は、彼を実家に連れ戻そうとしますが、ユキヒロはそれを拒みます。私としては、ユキヒロがいてもいなくても困らないので、実家に帰ってもらっても問題ありません。ただ、ここに残るのであれば、それなりの覚悟はしてもらわないと。私はユキヒロに「ここに残るってことは子ども優先の生活になるってことで、今まで通りの生活でも無くなるけどいいの?」と、わざと煽るように言いました。
実家に戻るか、この家に残るか。2択を迫られたユキヒロは「わ・・・わかったよ!それでいい、家に帰るよりマシだよ」と、この家に残ることを決めました。私はショックを受けている義母に「お義母さん、わかりました?あなたの息子さんがこう言ってますけど」と声をかけます。義母は納得がいかないものの、言い返す言葉もないのか、悔しそうな顔で私を見つめました。

私はユキヒロに、「これからは子育ても家事も参加すること」という旨の念書を書いてもらうことにしました。このままこの家で暮らしても、育児も家事もできないようでは何の解決にもなりません。この家に残ると決めたのなら、それ相応の役割を担ってもらわないと。ユキヒロは「・・・わかった」とべそをかきながら、紙とペンを取りに行きました。

「じゃ、お義母さんを見送ってあげて。これから子どもたちのお風呂の時間だから。・・・なんならそのまま泊って来てもいいけど?」嫌味を込めてそう言うと、ユキヒロは「駅まで送ってく、行くぞ母さん」と言って、義母を連れて出ていきました。

「あ~!久々に言いたいこと言えたわ!」ユキヒロと義母がいなくなったリビングで、私は今まで溜め込んでいた気持ちを吐き出すように叫びました。ユキヒロの行動がすぐに変わるとは思いませんが、これから少しずつ変わってもらおうと思います。

義母を駅まで見送って、自宅に戻ってきたユキヒロ。「さっ、ごはんにしよう!」と手を合わせると、自分のおかずが一品多いことに気づき、「あっ・・・」とつぶやきます。私も随分と甘いと思いますが、これは実家よりも私たちを選んでくれたことへの「ありがとう」の気持ち。「食べたらお皿洗ってね!」そう声をかけると、ユキヒロは嬉しそうな顔で「うん」とうなずきました。
消去法でアヤサさんのもとに戻ることを選んだような気もしますが、念書も書いてもらったことですし、もうユキヒロさんが「俺を優先して」なんて言うことはないでしょう。大きな子どもを一から教育し直すのはなかなか骨が折れそうですが・・・アヤサさん、頑張って! 応援しています。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
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一度おかず多くしたらこれからも続けなきゃいけない。辞めたら「俺のおかずは?」って言うよ。子どもが気がついて「パパだけ多い」って言ったら「パパはお仕事してるから」って言うの?負の連鎖の繰り返しじゃん。甘やかすから悪いんだよ。「俺はいいから子供にあげてくれ」って男じゃなきゃだめ
問題はむしろこれからよね。
この先、子どもが自己主張するようになってくると、自分の子ども時代と比べて我が子に嫉妬したり苦しくなったりすることがどんどん出てくると思う。
その時にこの夫が「我が子には同じ思いをさせまい」と思えるかは、この先の妻の接し方にもよってくる。我慢し続けた夫の心を癒すのは夫自身の仕事だが、家族である妻がその過程を一緒に支えてくれなければ、到底立ち直れないだろう。
虐待の連鎖を止められるか、まさにこれからが本番。