ドア攻防
双子が成長するにつれ、届くものの範囲やできることが広がり、こちらも困ることが増えてきました。
特に困っていたのはドアの開閉で、1歳半くらいからドアを開け出すようになり、居るはずないと思っていた部屋に双子が侵入して遊んでいる・・・ということがしょっちゅうありました。
あれこれ制限はしたくないけど、子どもがどこでも安全に過ごせるように家のなかを整えておくのは難しく、試行錯誤の日々です。ベビー用安全グッズは色々なものが売られていますが、よくあるものは何かを動かせないように固定したり、開閉操作を難しくしたりするもので、そのためには安全グッズを室内の壁やドアに貼り付けて使用するものが多いです。
わが家は賃貸なので、安全対策だからといって壁に穴をあけたり、剥がせないようなものを貼ったりするわけにはいきません。
このまま双子がいろんなことを理解できるようになるまで、攻防戦を続けるしかないのか・・・と諦めかけていたある日、夫が「いいこと思いついた」と言ってドアノブの向きをあっという間に変えてしまいました。
効果と作り方
「あけられない」とわかった途端、双子がドアに近寄らなくなりました。
作り方は、ドアノブの横についているネジをはずして、つけたい方向にドアノブをセットして、またネジで止めるだけだそうです。
賃貸ファミリーの悩みを解決する、いいアイディアだったなあと思います。
これなら引越し前に戻すだけ、ドアノブがこの向きだからといってどこかに傷もつかなそうで安心です。
環境づくりの工夫
どんどん言葉がでてくるようになって、コミュニケーションのとりやすさが上がったと毎日感じています。
でもまだまだ通じない、わかってあげられないことの方が多いです。
やってほしくないことをされてしまったときについ、双子をたしなめるような言い方をしてしまいます。
しかし心のすみで「環境が整ってないから起こったことで、この子達は悪くないよな」と後ろめたく感じることもあります。
<やってほしいこと、やらせてあげたいこと>
取りやすさ、しまいやすさ、使ったときに汚れない工夫、あるいは汚れてもいい工夫
<やってほしくないこと>
見えない、できないようにする、注目のさせ方、その他考え中
こんな感じで環境を整えていきたいと、いつも思っています(とても難しい)。
家が改造できなくても・・・声のかけ方を考えてみる
ドアノブのように、きれいに解決する例は少なく、やってみたけれど大人側に不便が残ったとか、まったく意味がなかったということのほうが多いです。
子どもがやりたいようにできる、やってほしいことに向かいやすくなるために環境を整えたいと思っていますが、声かけでもそんな促しができるといいなと思っています。
毎回ではありませんが、声のかけ方次第でその場がまるく収まると実感する場面もあります。
食べて欲しいものは探してもらう
例えばお味噌汁を飲んで欲しいな、と思ったときに「にんじん探して」とお願いします。そうするとお椀をのぞいてにんじんを一生懸命さがし、「あった」といってぱくっと食べています。
おむつ履いてと言わない
「どっちの足からはく?」と聞くようにしたら「こっち」と足をあげてくれるようになりました。
行き先にキャラクターを隠しておく
お風呂場や洗面所に双子の好きな絵を貼っておいて「どこにいるか教えてくれる?」と聞くと「ここ!」とお風呂場へ走っていき教えてくれます。
お風呂上がりにじっとしておいて欲しいときにも使います。
食べて欲しいものと近くなりますが、とっても役に立っています。
そのときできる工夫を考えたい
子どもの年齢にもよるので、いま効果的でもそのうち突破されてしまうことがたくさんあると思います。
そのときの2人の様子をよくみて、過ごしやすい環境づくりをしていきたいです。
つな
平成元年生まれが令和元年に双子を出産しました。 双子育児の様子をすこしずつ書いています。