[6]捨てられない義母|「あっ。じゃあ着れば?」夫の中学校時代の体操服を思いつきであてがわれた私

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前回のお話

物を大切にするというより古いものをずっと持っている義母に度々困惑する妻トモミさん。賞味期限が5年前の乾物を出されたり、兄ヒロムくんには夫ジュンペイさんが小学生の時に作ったナップサックを、妹ツキちゃんにはジュンペイさんが幼稚園の時に使っていたカバンを差し出し、いらないと言っても「また欲しくなるかもしれないから」と押し付ける義母。動揺するトモミさんが渋々持ち帰るも、子ども達はいらないからと床に放りっぱなしで片付かず「捨てていいかな」とイライラ。仕事から帰ってきたジュンペイさんに相談するも話が通じず、「自分で作ったこのカバン使ったことあるの?」とたずねると「ない」と即決!「それを子ども達に使えっていうの?」と詰め寄りました。

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夫と話すといつもちょっとズレる

義実家で義母に半ば押し付けられるように渡されたバッグは兄妹それぞれに。ヒロムにはジュンペイが小学生の時に作ったナップサック、ツキにはジュンペイが幼稚園の時に使っていたバッグを持ち帰ったものの、使わないと片付けもせず床に放りっぱなしで掃除もできずイライラ。たまりかねてジュンペイに相談するも、「せっかくもらったんだから使えばいいじゃん」と話が通じず、「自分で作ったカバン、使ったことあるの?」とたずねると、「え?ないよ」と即答!「それを子どもたちに使えっていうの?」と詰め寄ると、

「じゃ、いつか使うかもしれないから置いておけばいいじゃん」とナイスアイディア!とばかりの笑顔で言うジュンペイ。「そう言って、ジュンペイの中学校の体操服、押し入れに入れたままずーっと置きっぱなしじゃん」とすかさず突っ込むと、

「だって体形が違うから入らないんだって」と困った顔で言うジュンペイに、「だからさ、使わないものをもらうのを止めようって話をしてるの」と私が言うと、「いや、何かに使えるかなって・・」と一歩も引かないどころか、「あっ、トモミ着れば?」と言われ唖然。

「え??私?私がジュンペイの中学校の体操服着るの??」思わず力が抜けて椅子に座り込むと、「体型的にも着れそうだし、いいんじゃない?」と勧めるジュンペイに、「なんか・・その、押し付けられている感じがちょっと嫌なんだけど??」と言うと、

「なに言ってるんだよ。物を大切にしろって話をしてるの」と笑顔で言い、「じゃっ」と去ろうとするジュンペイ。「物を大切にするって考えはいいと思うけど・・」と腑に落ちない私に「だろ~」と言って去って行ってしまいました。

「でもさ・・私に着たらいいじゃんって言うのは違う気がするんだよね」そう思いながら、「とりあえず、ジュンペイのクローゼットに戻しておこう」と持ち帰ったけれど使わないカバンの居場所がようやく決まったのでした。

「自分が使わないものを使えっていうの?」とトモミさんに言われたジュンペイさんは、「いつか使うかもしれないから」と取っておくことを提案。そうやって過去も中学校の体操服がしまわれているとトモミさんが指摘すると、「あっ。トモミ着れば?」とまさかの提案が!「物を大切にしろって話をしてるの」と飄々と言うジュンペイさんに、「物を大切にするって考えはいいと思うけど・・私に着たらいいじゃんって言うのは違う気がするんだよね」そう言って、トモミさんは子どもたちに、と渡されたジュンペイさんの古い古いカバンを、ジュンペイさんのクローゼットにそっとしまったのでした。

ジュンペイさんのよくわからない持論は、周りの誰を幸せにする気がしませんね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ポジョ
在宅デザイナーの主婦です。息子と夫、そして猫と暮らしています。

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