前回のお話
姉の海ちゃんに発達障害があり、小学生の頃から海ちゃんの面倒をみたり家事をしていた樹里ちゃん。中学2年生のとき、友達に「お姉さん障害があるの?」と聞かれ、海ちゃんのことや自分が家事をしていることを恥ずかしく感じます。家に帰った樹里ちゃんは、癇癪を起こして叫んでいた海ちゃんに苛立ちを覚え「うるせえんだよ!お前いいかげんにしろよ」と感情を爆発させます・・・。

姉育てに疲れて一時保護所に入った話【3】


「いつもいつも叫んでてうるせーんだよ!」
「うわぁぁぁぁ」
樹里ちゃんに怒鳴られ海ちゃんはパニック。

「樹里ちゃんやめて!お姉ちゃんは障害があるの!」
二人の声で駆け付けたお母さんは樹里ちゃんにそう言いました。
「わかってるけど!」
海ちゃんに障害があることはもちろん理解している樹里ちゃん。

「お母さんは私の気持ちはどうでもいいの?」
ずっと我慢していた気持ちをお母さんにぶつけます。


「何で私ばっかり料理や家事をやらなきゃならないの?おねーちゃんは好き勝手して私ばかり我慢して」
今までため込んでいた気持ちが溢れる樹里ちゃん。

「それにお母さんも私に頼りすぎ。お姉ちゃんのストレスをいつも私にぶつけるし」
涙を流しながら今まで我慢していた気持ちをお母さんに伝えます。

「もう、、いい加減にしてよ」
そう言って部屋を出て行った樹里ちゃん。





その日から、樹里ちゃんは家事の手伝いをやらなくなり、自分の部屋からあまり出て来なくなりました・・・。

続きます。
次の話

ゆーとぴあ
事実を元にした子育て漫画を描いてます。
長男、仙尾部奇形腫という珍しい病気。
次男、発達障害で特別支援学級に在籍しております。
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あぁ・・ずっとがんばってきたのに誰も認めてくれない・・樹里ちゃんが部屋から出て来ないことで、心の扉が閉ざされてしまったように感じます・・。
[ママ広場編集部]

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